第3話 謎の石
建物の中に連れて行かれた
先ほど話していた者たちがみんな俺を見ている
中には並んでいるものもある
「オサ、コイツガカイギをノゾイテミマシタ」
「オソラクテキノカンジャダロウ、ヤレ」
「コイツ、キコナモヌスンデイタミタイデス」
村人のうちの一人が俺の服のポケットを見て言った
俺はしまった、と思った
先ほど家を物色したときに別の陶器に入っていた粉もくすねてきたのだ
(おそらく硫黄だろうか)
いや、今はそれどころではない
殺されそうになっているのだ
いまはなんとしても状況を打開しないと
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「コイツハオソラクテキノイチミデショウ」
「ゴウモンシテヤリマショウ」
オサと言われている人物がうなずく
(いや、なんで)
(やばい、まじで死ぬじゃん)
(転生してきていきなり拷問されて死ぬとか嫌すぎるんだけど)
村人Bが俺の頭を火の方へ近づける
仰向けになるように押しつけられる
俺を火で炙ってやろうという魂胆のようだ
俺はあまりの出来事に恐怖や悲しみではなく、呆れの感情しかでてこなかった
抵抗しようにも周りには敵しかいない
俺はなされるがままに火の上で仰向けにされ、火と接触するギリギリのところまで体を近づけられていく
俺は死を覚悟した
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そのときだった
俺のポケットから黄色い粉と透明の石、(どちらも先ほどくすねたやつ)がこぼれ落ちた
そして火の中へ……
パーーーン
パーーーン、パーーーン
バーーーン、バーーーン、バーーーン
バババーン、バババーン、バババーン
ギリギリギリギリ、
バリバリ、
ドーン、
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