第2話 第一歩

俺はそのゴツゴツ岩の山の山頂まで登って行った。





標高はそんなに高くなかった。しかし少し寒かった。



...





そして、山頂についた。




俺は驚いたよ。




ビル、建物が一つもないのだ。




ここはどこだ?




東に見える山の麓に煙があがっているのがみえた。





人がいるのか?




よくみるとその周りには田んぼのようなものが広がっている。




とりあえずそこまで行ってみよう。





俺は現在位置と目標地点を忘れないように今一度確認して下山することにした。





ついでに近くに転がっていた白い岩をいくつか持って帰った…






山の麓の村まで歩いていった。




田んぼが広がっている。




とてもきれいな景色だった。





しかし、不思議なことに人が一人も見えなかった





わらのいえは点々と存在しているのに…





俺はある家の前まで行って人がいないことを確認した





家の中に入ってみる





(ほぉ、なんか原始時代の遺跡で見たような家だな)





俺は家の中を物色していった






大きい陶器のようなものがいくつか並んでいる





蓋を開けて中をのぞいてみる




生臭い匂いがする




(肉か)




なんの肉かは分からないがこの陶器の中で保存してあるらしい




一つ気になるものがある




陶器の中には、肉の上に乗せるようにして、白色や透明のいろんな形の石が乗っていた




(なんだこれ)




きれいだったこともあり、俺はそのうちのいくつかをくすねて自分の所持品に加えた。



俺は家から出た。





ここは農村だろうか






使っている道具があまりにも古すぎる






鍬や鋤も金属が使われていない





文明が発達していないのだろうか





それにしても人がいないのはなぜなのだろう!





歩いていくと広場のようなものがある





(ここは農民たちがあるまるばしょなのか)





広場の端には植物を燃やしたような残骸が大量にあった




その隣では火がついており、焚き火のようになっている





俺は引き続き歩いていた




向こうに他の家よりもしっかりとした建物が見える





そこから煙がわずかに上がっていた




そこに人がいるのではないか





俺はその建物の方へ向かっていった



______________________________




大きな建物の近くまで行くと、俺はそこに人がいることを確信した。





なにかと話し声が聞こえる





(それもたくさん)




家の後ろまで回って窓のような場所から家の中をのぞいてみた




(なにか話している)





「オサ、ダイジョウブテマスカ」





「ソレイカイ二センタクシガナイ」





「マダニゲルコトガデキマサンカ」





「コノトチヲステテイクバショガナイ」





「シカシオトコドモガミナシンデシマウカレマセン」





「ヘイワナジダイハオワッテシマッタノダ」





「ダレダ‼️」(だれだ!!)


びくっ




ばれてしまった




俺は建物の外から監視していた村人に取り押さえられた


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