転生したら弥生人になっていた件。
eighttwo
第1話 転生したら〇〇になっていた件。
起きたときにはそこには不毛の大地が広がっていた。
身体に触れているのはふかふかの毛布ではなく、ごわごわの雑草である。
どうやら俺は寝ている間に転生してしまったらしい。よくアニメとかであるやつだ。
ここもファンタジーな異世界なのか?
だったら、俺も魔法とか使えちゃうのか?
もしかしたら俺もめっちゃ!!つよいモンスターとかになってたり??
ということで、自分の姿を確認するために俺は湖のほとりに向かった。
といっても数十メートル歩いただけだが。。
ん、待てよ、今あるいてた?
ってことは人間のままなのか?
まあでもでも、人間の姿をしていてもめっちゃ強い魔人とかかもしれないし…
俺は湖に向かっている途中に手を使って(どうやら手もあるらしい)、自分の顔を触ってみた。
なんだかごわごわする、、特に口の下らへんから顎にかけて、
おおー、口と鼻の間も同じ感触だ!
なんだ、これ……
まさか、、、 髭!?
湖についたので、俺は湖をのぞき込み、自分の顔を確認した。
そして気付いた。
俺が転生したのはドラゴンでも魔人でも美女でもスライムでもなく、、、、、、、
『おじさん』だった。それもめっちゃブサイクな。
人生そううまくいくものでもないな。
まあ、自分の顔にあんなもじゃもじゃの髭が生えている時点で強キャラのはずがないしな……
身体は元の大きさよりも一回り小さくなっているようだ。
手足はなんか長くなった?
指も心なしか長い気がする。
筋肉はより発達しているようだ。
俺はこの慣れない体で草原を歩き続けた。
近くの木々は風に吹かれて、葉を地に落とす。
………
*******************
..........
転生してからどれくらい経っただろう。
俺は川の上流に向かって岩場を歩いていた。
やがて木々の森を抜け、視界が開けた。
(とりあえずはまわりの地形をはあくしなくては)
俺は近くに標高の高い場所がないか探した。
視線の先に地面から少しせり出したなだらかな低山があるようだったので、その山の方に向かって歩いていくことにした。
…………
山に近づいてきたとき、俺はあるものを目にした。
羊の群れである。
なん十頭、いや何百頭もの羊が山全体に群れている。
コレはスゴイ!
(もしかしたら食料にできるかもしれない)
(羊ってうまいってきいたことあるな)
しかし、そんな俺の妄想も長くは続かなかった。
羊の群れだと思っていた対象はすべて奇妙に地上に露出した岩だったのだ。
(はぁぁ)
こんな変な岩があるかよ、それもこんないっぱい。
俺は落胆しながら、山頂を目指して歩いて行った。
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