奥さんと元カノの女子トーク
つぐみには最近、まじめに悩んでいることがある。
お風呂上がりの身体をバスタオルで拭き、下着を身に着けていく。
お世辞にもあまり凹凸があるとはいえない身体に、シンプルな黒のワイヤレスブラ、それに同色のショーツ。いままでとくに気にしたこともなかったけれど、最近なんだかすごく気になっている。
つぐみは飾りがひとつもついていない「ただの布です」感が強いワイヤレスブラに目を落とした。おなじシリーズのブラを黒とグレーで二着ずつ持っている。着やすさや機能性を考えるとこのうえなくすばらしい品だが、女子としてこの下着はどうなんだろう?と近頃気になっている。具体的には、夜の営みとかの際。
でもそんなことを言うと、
でも、とりあえずはこの下着たちだ。
新しいの、買いに行こう。できれば、かわいいもの。
よし、とつぐみは洗面台の鏡に向かってひとりうなずいてみせた。
といっても、つぐみには大きなハードルがあって、下着は服のようにネット通販ではなかなか買いづらい。
つまり、デパートのランジェリーショップに自ら赴いて買う必要があるのだが、あの店はつぐみには入るのに相当勇気が要る。でも、葉についてきてもらうわけにもいかないし、いつまでもワイヤレスブラ一択というわけにも……。
ベッドのうえでごろごろと悩んだあと、つぐみはようやく覚悟を決めて、デパートにでかけることにした。いつもどおり念入りに道順を調べ、ドアなどの障壁がないことをチェックする。
「じゃあ、画材屋さんにいってくるから」
真顔で嘘をつき、「うん、いってらっしゃい」と何も知らずに手を振る葉に手を振り返す。
つぐみがひとりででかける回数は以前に比べると増えていて、最近は葉もいちいち「車を出そうか」と訊いてきたりはしない。疑われなくてよかった、と内心息をつきつつ、向かうのはもちろん画材屋ではなく、デパートのランジェリーショップだ。
電車で三十分ほどの場所にあるデパートは、以前一度葉と夏服を買いに来たことがある。見知った場所だと、はじめてのところほど気を張らなくて済むから楽だ。夏に立ち寄ったブランドを横目に、とりあえず今日の目的であるショップに直行する。――直行して、きらきらぴらぴらの空間に恐れをなした。
スタイルのよいマネキンたちが「冬の新作」と書かれたランジェリーを堂々と身に着けて立っている。羽をモチーフにしたブラは、白地に曲線の刺繍が入り、ワンポイントで羽に似せたモチーフが飾ってある。かわいい。だけど、なんて……なんて破廉恥な光景なのだろう! つぐみは顔を手で覆って逃げたくなった。
ショップのまえで入ろうとしては引き返し、入ろうとしては引き返しを繰り返していると、
「ありがとうございましたー」
店員に軽く会釈をして、ひとりの女性客がつぐみのまえを横切った。
あ、そうか、ふつうにお店に入っているひともいるのだ。
ほっとして、なんとなく目を上げると、ばっちり女性客と目が合ってしまった。
「……え、つぐみさん?」
「き、
素でなまえを呼んでしまってから、「如月、さん」と言い直す。
「えーと、こんにちは?」
「……こんにちは」
少々ばつがわるそうに如月が笑みをつくって挨拶をする。
つぐみのほうは驚きすぎて逆に無表情になってしまった。
なぜここに如月がいるんだろう。偶然にしても間がわるすぎるのではないか。でも、よく考えると、以前、葉は美大の学生たちに夏服を買うお店を聞いたと言っていたから、そのなかに如月が入っていたっておかしくはない。
「じゃあ……」
その場から離れようとしたつぐみに「ちょっとちょっと」と如月が待ったをかける。
「中に入ろうとしてたんでしょ。わたしはもう出るところだから、気にしなくていいよ」
「でも……」
戸惑いつつ、入ろうとしていたのはほんとうなので、おそるおそる一歩を踏み入れる。店内は予想以上に人外魔境だった。三百六十度、山ほど下着があるけど、どうやって選んだらいいんだろう。おずおずとマネキンを仰いだり、並んだハンガーを手に取ってみたり、思わぬ破廉恥さにあわてて戻したりしていると、
「つぐみさん、あの、買いかた知ってるよね……?」
見かねたようすで如月が声をかけてきた。
「かいかた」
それはとくに調べてなかった。服とおなじだと思っていたのだ。
どうしよう。いまさらだけど、スマホから全世界の叡智を借りたほうがいいのだろうか。
「だ、だいじょうぶです」
再び真顔で嘘を言うと、見透かしている風に如月が苦笑した。
「サイズわかる? はじめてなら店員さんに測ってもらってからのほうがいいと思うけど」
「はかる?」
はかるって、まさか胸のサイズを? 赤の他人に胸のサイズを?
おののいて固まっていると、「
「この子、わたしの友だちなんだけど、はじめて来たみたいで。手伝ってあげてくれる?」
「あ、はーい! いらっしゃいませ」
髪をピンクと金髪のツートンカラーにした店員さんは、アイシャドウもラメ入りのきらきらで、存在ごとショップに馴染んでいる。ひえ、と身を引いたつぐみに、「どんなものをお探しですか?」と感じよくわらいかけてくる。きらきらだけど、声は落ち着いていた。
「……えと、か、かわいくて」
「あぁ、かわいいの気分が上がりますよね」
「へんじゃないかんじの……」
「どれも変じゃないですよー」
「つぐみさん、色は? どういうのがすきなの?」
如月は助け船を出してくれたのかもしれないが、つぐみはますます「え、色?」と混乱した。
「黒とかグレーとか……?」
「黒やグレーだと、やや大人っぽいかんじになるかもですね」
言われてみると、店内に飾ってある黒やグレー系のランジェリーはアダルティなかんじがして、つぐみにはとても無理そうだった。
「へ、へんにならないもので……」
さっきからそれしか言っていない。
「うーん、でもつぐみさん、膚白いから、淡いピンクとかイエローとか似合いそうだよね?」
「桜色の新作ありますよ。あ、でも白も清楚で捨てがたいですよねー」
「えー、白って逆にえろくない?」
「レースがワンポイントだったりすると、かわいいんですよ。お似合いだと思います」
つぐみそっちのけで年上女子たちがわいわいとランジェリートークを繰り広げる。
ぐるぐるしているうちに「これつけてみて」「こっちの新作も」「あ、これわたしも欲しかったやつー」ととっかえひっかえ商品を渡され、つぐみのはじめてのランジェリーショップはおおいなる疲労と引き換えに、なんとか戦果を得て終わった。
「す、すみませんでした……」
結局、如月には選ぶだけでなく購入に至るまでつきあわせてしまった。
夫の元カノに下着を選んでもらうっていったいどうなっているんだろう……。
どうか謝礼を……と頭を下げると、「え、いいわよ」と手を振ったあと、
「あ、じゃあ、チーズケーキ食べたくない? つぐみさん」
如月はデパートに入っているカフェのひとつを指した。
通路と店のあいだがドアで仕切られていない、カントリー調のかわいらしい雰囲気のカフェで、焼き色がついたスフレチーズケーキがおいしそうだ。つぐみが思ったことが伝わったのか、如月は目を細めて、「二名で」とちかづいてきた店員に告げた。
スフレチーズケーキに紅茶をつけたセットをふたつ頼む。
つぐみは対面に座った女性をちらっと盗み見た。
ショートボブの涼しげな耳元で、銀と水引を使ったピアスが揺れている。オフホワイトのセーターに細身のスキニー、手首には細いチェーンの時計。全体的に抑えた色遣いのなかで、指先のワインレッドのネイルが目を惹いた。
如月はなんだか、つぐみが想像する「大人のきれいな女性」そのもののような雰囲気をいつも纏っている。如月自体がどうというより、葉は過去にこんな女性たちとつきあってきたにちがいないと思うとき、自分との落差に勝手に落ち込んだり、嫉妬したりしてしまうのだ。
「そのバレッタ」
「え?」
「使ってるんだね。それ葉くんが買ったとき、わたしもそばにいたから。――あっ、そばにいたというのは展示会の売り子をやっていたって意味よ」
「ああ……」
秋に美大の学祭に行ったときの話だと思いだす。
葉はお歳暮だと言って、つぐみに鳥のかたちをしたバレッタをくれた。今日は後ろで髪をすくって編み込みにして、バレッタを留めている。はじめはずっと外に出すのが惜しくて宝箱に入れていたのだけど、最近は思い直して、ときどき髪にもつけている。きっと外に出したほうがバレッタも喜ぶと思ったので。
つぐみはあまりしゃべるのが得意なほうではないので、会話はぷつぷつと途切れてしまう。しばらく手元に目を落としてから、つぐみは意を決して顔を上げた。
「あの……わたしずっと如月さんに訊きたいことがあって」
「うん?」
「葉くんと如月さんってどうして別れたんですか……?」
普段、つぐみはひとの色恋沙汰になんてほとんど興味を持たない。でも、葉と如月についてはどうしてもずっと気になっていた。葉は相手に捨てられるまでいなくならないのがヒモ道だって言っていたけれど、じゃあほんとうに葉は如月に捨てられたんだろうか。
「それは……。ええと、わたしのほうにほかにすきなひとができたからかな」
「葉くんよりも?」
信じられない、という顔をつぐみはした。
つぐみがすこし特殊なのかもしれないが、葉よりすきになれるひとがこの世に存在するなんてありえないし、それはすべての人間についてそうだと思っていた。
「ふふっ」
如月はなぜかわらった。運ばれていた紅茶の砂時計が落ちたのにきづいて、ポットを傾ける。ふわりと茶葉のかぐわしい香りが漂った。
「――嘘。ほんとうは葉くんの心が離れていく予感がしたから、先にわたしが切っただけ。いやでしょう、相手と自分を無意識にでも比べられるの。どんなにやさしいひとでも、そういうのって、ちょっとした言葉尻とか、態度でわかっちゃうんだよね。わたしはプライドをこじらせていて、本格的にそうなったら、きっと意地になって離れなくなる。だから、先に終わらせたのよ。つぐみさんにはわからないかもしれないけれど」
確かにわからない。
つぐみははじめからお金で葉を買った。
愛もお金で買ったのだ。でもふつうのひとはすきになったひとにすきになってほしくて、でもおなじようにはすきになってもらえなくて、角と角がちょっとずつ合わなくて苦しいような、そういう難解な愛の世界を生きている。苦しくて恐ろしい。お金をいくら積んでも手に入らないのかもしれないのだから。
でも、最近はつぐみもすこしずつわかってきている。
つぐみがずっとまとっていた殻をふわふわ溶かしてくつろげるようになったのは、葉の愛情が契約と別の場所からあふれて注がれるものであったからだ。そして、つぐみの愛情もずっとお金や契約とは別の場所からあふれて流れている。今まで流しっぱなしにしていたものを最近ちょっとずつコップに入れて、葉に注ぎ返すようになっただけで。
「正直、あなたが奥さんだって紹介されたときは意外だった。わたしの想像とぜんぜんちがくて……」
「想像?」
「年下のいかにも気難しそうな女の子を選ぶように思えなかったの。あなたって、気楽につきあえそうなかんじじゃないでしょう? ……でもそういうものなのかも」
チーズケーキにフォークを入れると、「ちなみに再来月にわたし結婚するんだー」と如月がなんてことがないように言った。つぐみは思わず目をみひらいて、「結婚!?」と訊き返してしまった。
「うん。大学時代の同期生と。去年再会したら意気投合しちゃって、そこからもーぱたぱたと。やっぱりタイミングってあるよね」
「そう、だったんだ……」
葉と如月が万一にでもよりを戻すことがあったらどうしよう、とどきどきしていた自分にちょっと呆れた。誰も彼もがひとりの人間に囚われているとは限らないのに。
「だから、今日は偶然だけど、あなたに会えてよかった」
にかっと歯を見せて、如月はわらった。
「式は呼ぶひと限ってしようと思ってるんだけど、二次会は美大の同僚も呼ぶつもりだから、よかったらあいつと来て。どうせ、ぜんぜん興味なんてない顔で、そうなんだーおめでとうーとか言うのよ。むかつくでしょ」
想像すると、確かに葉はそんなことを言いそうだし、自分が言われたら絶対いやな気持ちになるので、はじめて如月に共感して、「それはむかつくかもしれない……」とつぐみは神妙な顔でうなずいた。
*…*…*
「へえそうなんだー、よかったねえ」
如月の結婚の話をすると、葉はのほほんと想像していたとおりの反応をした。
ちょっとでも未練がのぞいたら絶対つぐみは傷ついたけれど、これはこれで、やっぱり如月が言うとおりひどい元カレだとも思う。
つぐみと葉は七草粥を食べている。
本来は年が明けて七日目に食べる春の七草が入ったお粥だが、つぐみが好きなので二十日が過ぎた今日も食べている。庭に生えているものは摘み、ないものはスーパーで買ってきたらしい。粥に加えて、食卓には葉が漬けた梅干しと沢庵に、豚バラと白菜のうま煮、きんぴらごぼうが並んでいる。
「相手のひととか、興味ない?」
「んー、どうだろ。どんなひとなの?」
「大学時代の友だちって言ってた。久しぶりに同期会で再会して意気投合したんだって」
「そっかあ。なんかつぐみさんも、如月とだいぶ仲良くなったよね」
「そんなことないけど」
今つけている下着まで選んでもらったとはとても言えない。
……そうなのだ。つぐみは今、はじめてワイヤレスブラではない下着を身に着けている。桜色のワンポイントレースと花の刺繍がかわいくて、ランジェリーショップの店員さんに三回くらいへんじゃないか聞いて購入したものだ。べつに外から見てわかるわけがないのに、無駄にそわそわしてしまう。
「ごちそうさま」
「おそまつさまでした。あ、
「うん」
「じゃあ、ほうじ茶淹れるね」
葉はいつものようにお皿を片付けて、薬缶で湯を沸かす。段ボールからみかんを出していると、ほうじ茶を淹れた葉が戻ってきて、ふたりでみかんを剥いて食べた。
「お風呂わいたから、先入ってね」
「うん」
湯上がりにもたもたと髪をドライヤーで乾かしつつ、あれ、とつぐみは思った。
もしかして今日はなにもないような……。
――せっかくきらきらとひらひらの国への敵地潜入を果たして戦果をあげてきたというのに!?
がっくりうなだれそうになったけれど、自分から誘うのは高等芸すぎて失敗する予感しかしなかったので、あきらめた。キスする日みたいに、する日も日にちを決めてくれたらいいのに。そわそわしたり、不安になったり、そういう自分に羞恥を覚えたりしなくて済む。
「まだ作業するの?」
「あ、うん。お正月あまりやってなかったから」
べつにやるつもりもなかったけれど、もうそういうことにしてしまった。制作室がある離れに足を向けたつぐみに、「じゃあ、おやすみ」と葉が声をかける。
「根詰めすぎないでね」
「うん。おやすみなさい」
なりゆきで作業をすることにしたけれど、彩色をはじめると結構集中してしまって、筆を置く頃には日付を越えそうになっていた。後ろで髪をまとめていたゴムを取り、つぐみは水を飲みに母屋の台所に向かう。そこでちょうどお風呂から上がったらしい葉と居間で鉢合わせた。
「今上がったの?」
「うん、お風呂掃除してたから。ドアのとこにカビが生えてるの見つけたから、がんばって撲滅したよ」
「撲滅したの?」
「したした。カビ退治得意なので!」
話しつつ、葉はつぐみに水を注いだコップを渡してくれる。
どやっと退治の話を言っているのがかわいくて、つぐみはすこしわらう。
コップに口をつけるつぐみを葉は甘い眼差しで見つめている。その熱にあてられそうになって、目を伏せた。こんなふうに前から葉はつぐみを見ていただろうか。こんな甘さに熱が伴った眼差しで。
コップを洗っていると、流し台に軽く腕をのせた葉と目が合った。
ふにゃりと微笑まれる。かわいくて、従順そうで、葉はずるいのだ。
水切りしたコップを戻すと、つぐみはそっと自分から葉にくちづけた。
そうすると、待てを解除された大型犬みたいに、葉はつぐみの頭に手を添えて、キスをしてくる。尻尾をぱたぱた振ってじゃれつかれているようだし、勢いあまって食べられそうだ。そのままなし崩しになりそうな予感がしたので、「ま、待って」とあわてて言った。
考えてみたら、中に着けているものを葉に見られるということを想定していなかった。いや、はじめは想定していたはずだけど、途中からすっぽ抜けていた。恥ずかしい。恥ずかしすぎる。心の準備にあと百日はほしい。
「あ、やだった?」
「やじゃないけど、その……」
ふしぎそうな顔をした葉に、したぎが、と小声でつぶやく。
「したぎ?」
「――……無理!!」
最近、許容量を超えるとこの「無理!」が発動される。
「無理!」とつぐみが言うと、葉はだいたい待ってくれるので、わんこに対する「待て」とニュアンスが近くなりつつある。顔を手で覆って縮こまっていると、「また恥ずかしがりやのつぐみさんになったー」と葉は楽しそうに言って、つぐみをふんわり抱きしめた。
「まだ『無理』?」
「……無理、無理」
「うんうん、そっか」
理不尽な「待て」を繰り返されても、葉はべつにいやそうにしない。
つぐみはあけられないドアに閉じ込められると不安になるのに、葉の腕に閉じ込められると安心する。現金だと思う。抱きしめて、髪を撫でられたり、頬やこめかみにくちづけられたりしていると、だんだん頭がふわふわして、待てを取り下げたくなってしまうのだ。天然なのか、計算なのかわからない。計算するほど葉は腹黒くない気がするけど、ぜんぶ天然というにはなんだかずるいのだ。
「わ、わらわないでね」
「え、なんでわらうの?」
「へんなの着てるから……」
「へん? ……」
葉がまた蜂蜜を入れすぎたホットミルクみたいな賛辞を口にする予感がしたので、先に手で口をふさいだ。ぱちくりと瞬きをする葉に、「甘い言葉禁止」と子犬を躾ける要領で「めっ」をする。それから、取り返せたかわからないリードをぎゅっと握り込む心地で、おそるおそる待てを解除するのだ。
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