ー告白ー1

 あの食事をした日以来、二人共忙しかったのか会えずにいた。


 会えない分、会いたいと思う気持ちが余計に募って来る。


 もしかしたら、ぐずぐずしてないで早く告白しないとならないのではないかと心の奥で焦らせられているような気もする。


 今はメールでのやりとりが主。


 メールもただの仕事での出来事だったり日々日常に起きている出来事の話しかしない。


 二人共、有名人。 暇なんてあまりない。 ましてや二人同時に休める日なんてまったくない位だ。


 そんな日々が続き、あれから半年後に再び二人は再会することが出来た。


 いつものように春が帰宅する頃に図ったようにゴーからメールが入って来る。


『今、仕事が終わりました。 今日はテレビの収録で疲れましたよ。 明日はやっと休み取れたんですが……春さんは明日も仕事ですよね?』


 こうやって来る誘いのメール。 本当に春はゴーの誘いのメールに勘違いしてしまいそうだ。 きっとゴーは無意識というか、ただ春のことを憧れとしか見てないのだから、それで会いたいと言っているのだろう。


 毎回ゴーからの誘いのメールに春の頭は悩まされる。


 春は自分の部屋でゴーからのメールに溜め息を吐く。


 本当に頭が痛い。


 春の気持ちは既にゴーに対し『好き』という気持ちなのだから。


 春はリビングのテーブルから見える東京の夜景を眺めながら頭を掻き始める。


 確かに明日は春も休みだ。 会いたいという気持ちはある。 だけど今まで会っていない分。 気持ちは前に会った時よりも大きくなってきているのは事実だ。

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