主人公の之音ちゃんは、超絶治安の悪い一海市に住んでいます。
そこは本当に日本かってくらいに盗みや殺人などのあらゆる犯罪が起きる危険な場所です。
さらに、人間を襲う怪人も出没する。
そんな中で一人暮らしをする彼女は、寂しさを紛らわすためか気まぐれか、公園で占いをしているホームレスの友利を拾ってしまいます。
これが運命の始まりです。
物語が進んで行くと、天才音楽家だけど(だからこそ)両手を使えなくなってしまった美之くんや、友利と長く深ーい縁がありそうな謎の色男一條も仲間になり、共に怪人を倒すムジクラ(作中でのヒーローの呼称)として頑張ります。
この作品で一番の注目ポイントは、「願い」です。
彼らとて完全に善意だけでヒーロー活動をしているのではありません。
怪人を倒せば、自分の願いが叶う……かもしれないので、がんばっているんです。
ただ、その願いは十人十色。
けっして、自分や誰かが幸せになるものばかりではありません。
それぞれが胸に秘める願いで、物語はどこへ向かって行くのか。
それを考えながら読むと、より楽しめると思います!
これは余談なのですが、私は一條さんが大好きです。
この作品で最高すぎるポイントがあるのですが、それは一章の最期です。
一條さんが××なので、もう叫んでしまうくらいにいいシーンなのでみんなとりあえず一條さんが××するまで読んでくれ!!!