【100万PV】ガチャからは99.7%パンが出るけど、世界で一番の素質を持ってるので今日もがんばります

第50話 貯まったストック10回分

ラッキーとシルフィーはダンジョン攻略を早めに切り上げてギルドで受付嬢のナンシーの所にいた。

「ラッキーさん。シルフィードさん。今日は早いですね。ダンジョンには行かなかったんですか？」

「それが・・・」

ラッキーとシルフィーはリスボーンダンジョンの5階層で見た安全地帯の事をナンシーに話した。

「なるほど。その光景を見て帰って来たって事っすね。納得です。リスボーンダンジョンの6階層から9階層は人気の狩場ですからね。6階層から9階層を往復しながら狩りをする冒険者は多いので、5階層では泊まれないかもしれないですね。」

リスボーンダンジョンの6階層から9階層は冒険者に人気の狩場だった。

出てくる魔物のランクはEランク。森とは違って一種類の魔物しか出てこないので対処がしやすいのと、危なくなっても帰還玉があれば入口まで逃げる事ができるので、外で活動するよりも考え様によっては安全らしい。

素材を残さないので、森で魔物を倒す時と比べて収入は落ちるが、運よく多くのドロップアイテムを手に入れる可能性もある。

リスクを取るよりも安定して稼げる場所が冒険者にとても人気がある。との事だった。

「なるほど。ナンシーさんの説明で状況がわかりました。泊まりで挑戦する時は10階層を目指すようにします。」

「それが良いですね。10階層の安全地帯は広いので、場所が取れないって事はないと思います。」

ラッキーとシルフィーは今日手に入れた魔石とドロップアイテムを売却し、ギルドを後にした。

「なかなかうまくいかないものね。」

「そうだね。でも焦る事はないだろ？期間はまだ十分あるんだろ？」

「そうね。お父様との約束は1年以内だからまだ半年ぐらいはあるわ。」

「ならじっくりいこうぜ。急いで死んだりしたら元も子もないだろ？」

「それもそうね。少しずつ攻略していきましょ。明日は6階層から下に行って見ましょうか？」

「ああ。10階層までは日帰りでダンジョンに慣れて行こうか。10階層まで進んだら安全地帯も使えるだろうし、そこで夜営してみよう。」

じっくり攻略する事を決めたラッキーとシルフィーは翌日、リスボーンダンジョンの6階層まで最短距離距離を進み、6階層、7階層、8階層と魔物を倒しながら、順調にダンジョンを攻略しついた。

6階層の魔物はミニオーク。森に出るオークの半分程の大きさのオークだ。通常レアドロップは、オーク肉。レアドロップは上級オーク肉だった。

7階層の魔物は、ポイズンマタンゴ。毒々しい色したキノコの魔物だ。通常ドロップは毒消しポーションで、レアドロップが高級キノコセットだった。

8階層の魔物は、レッドクラブ。大きなカニだ。通常ドロップはカニの身で、レアドロップはカニ味噌だった。

この階層はナンシーが冒険者にとって人気の場所と言っていたように、高く売れる人気の食材がドロップする。

もちろんラッキーが倒すと80%の確率で魔物がドロップアイテムを残すので、ラッキーのマジックバッグはドロップアイテムでパンパンになっていた。

（マジックバッグがパンパンだな。食材系のドロップアイテムは場所取るな。お金が貯まったらもう一回り容量の大きなマジックバッグを購入しないと泊まりの攻略とかになったらドロップアイテムを持って帰れないかもしれないな・・・）

ラッキーの運の高さにより、ラッキーは倒した魔物の8割からドロップアイテムを手に入れる事ができた。6階層のオーク、7階層のポイズンマタンゴ、8階層のレッドクラブからも同様に倒せばほぼドロップアイテムを手に入れていた。

そして、8階層まで順調に進んでいたので、このまま9階層に進もうと、シルフィーが9階層に進む階段に向かおうとするて・・・

「シルフィー。ちょっと待ってくれる？」

シルフィーは足を止めた。

「どうしたの？」

「うん。実は・・・」

先程、レッドクラブを倒した時にラッキーにいつものアナウンスが流れたのだが、内容がいつもと違っていた。

『Eランクの魔物一体討伐を確認しました。10体の魔物の討伐を確認しました。平均討伐ランクはE。Eランクのモンスターガチャスキルを使用できます。現在Fランクのストックが6つ、Eランクのストックが4つあります。ストックが10回貯まりましたので10連モンスターガチャスキルが使用可能です。』

ラッキーはアナウンスの内容をシルフィーに説明した。

（まだ時間があるから、このまま9階層に降りて、ダンジョンの攻略を進めてもいいけど。正直ストック10回貯まったモンスターガチャスキルを早く使いたいって気持ちもある。それに10連モンスターガチャスキル？何か特別な気もするし・・・）

「10回貯まってたのね。それに10連モンスターガチャスキル・・・気になるわね。わかったわ。地上に戻りましょ。」

「いいのか？まだ時間はあるけど？」

「もちろんよ。私も何が出るか気になるもの。誰もいないところで試すんでしょ？私も行くわ。」

そういって、ラッキーとシルフィーは帰還玉を使い、ダンジョン攻略を終えて地上に戻るのだった・・・