第51話 10連モンスターガチャスキル
ダンジョン攻略を終え地上に戻ってきたラッキーとシルフィーはギルドに向かわず誰もいない草原に来ていた。
「ここなら周りに誰もいないわ。いきなり10個のパンが現れても大丈夫よ。」
「わかった。」
ラッキーはモンスターガチャスキルを使用する。
すると・・・
『ただいまモンスターガチャスキルは10回のストックがあります。Eランクが6回分とFランクが4回分。合計10回貯まってますので、Fランクの10連モンスターガチャも使用可能です。』
「えっ!?」
「どうしたの?」
「うん。なんかどのスキルを使うか選べるみたいなんだ。」
ラッキーはシルフィーに選べるモンスターガチャスキルについて話した。
「10連モンスターガチャスキルが全てFランクになってるのが問題ね。10連モンスターガチャがどういうモノなのか説明とかはないの?」
「ああ。アナウンスは一方通行でこちらから問いかけたりはできないんだ。」
「なら試してみるしかないんじゃない?わざわざ10連モンスターガチャってするぐらいなんだから何かしら意味はあると思うけど?」
(シルフィーのいう通りだな。せっかく10回貯めたんだし今回は10連モンスターガチャスキルにするか。それにダメだったとしても又魔物を狩ればモンスターガチャスキルは使えるんだから気楽にいくか。)
「そうだね。じゃあ10連モンスターガチャスキルを使うよ。」
ラッキーは10連モンスターガチャスキルを選択した。
すると・・・
金色の光が目の前に輝いた。
「ラッキー!!金色だわ。」
「ああ。期待できるな。」
(10連ガチャスキルは必ず素質かアイテムが手に入るって事なのか・・・)
金色の光が収まるとラッキーとシルフィーの目の前にはパンとアイテムが転がっていた。
そして・・・
『料理の素質を獲得しました。料理の素質はすでに所持している為ステータスに変換されます。』
とアナウンスが流れた。
「素質が手に入った。」
「本当!?あっ。たしかにパンとアイテムは9個しかないわ。それで?今度はどんな素質が手に入ったの?」
「あっ。でも手に入ったのは料理の素質見たい。」
「料理?あれっ?ラッキー料理の素質は持ってたわよね?」
「うん。だから素質はステータスに変換されたってアナウンスが合ったんだ。」
「ステータスに変換・・・。それはまた・・・とんでもないわね。」
「やっぱりそう思う?」
「もちろんよ。だってラッキーはこれからレベルを上げなくてもガチャスキルでステータスを上げる事ができるのよ?ただでさえ素質が増えるのにすごすぎだわ。」
(やっぱりそう思うよね。初めに料理の素質を手に入れた時は使えないな~って思ってたけど同じ素質が出るとステータスが上がるなら意味があったって事か。)
「それで?どのステータスが上がったの?やっぱり運の数値?」
シルフィーに言われ、ラッキーは自分のステータスを確認した。
【ラッキー】
レベル: 10
力 : 110
体力 : 108
敏捷 : 105
器用 : 103
魔力 ; 102
運 : 520 → 570
【素質】:ゼンパン(デイリーガチャ・モンスターガチャ)
【素質】:剣術(剣術がうまくなる。)
【素質】:気配察知(人や魔物の気配をがわかるようになる。)
【素質】:料理(料理を作るのがうまくなる。)
【素質】:掃除(掃除するのがうまくなる。)
【素質】:踊り(踊りがうまくなる。)
【素質】:計算(計算速度が速くなる。)
【素質】:生活魔法(日常に役立つ魔法が使える。)
【素質】:身体強化(魔力を使って身体能力を上げる事ができる。)
すると、シルフィーの予想通り運の数値が50上昇していた。
(運の数値が50も上がってる。Fランクの素質は同じ素質が出ると50ステータスが上がるって事かな?ランクが上がると、上昇するステータスの数値も増えるのかな?てかリスボーンのダンジョンでけっこう魔物倒したのにレベルは上がってないな。)
「運の数値が50上がってた。」
「50も!?しかもやっぱり運が?・・・。もうなんて言えばいいかわからないわ。」
「はは。あっそういえばアイテムも出てたよね。とりあえず出たアイテムとパンを確認しようか。」
ラッキーとシルフィーは、モンスターガチャスキルで手に入れた他の物を確認した。
今回のモンスターガチャスキルから出たアイテムは・・・
食パン3枚
コロッケパン1個
やきそばパン1個
クリームパン1個
フランスパン1個
メロンパン1個
ポーション1個
だった。
「アイテムはポーションだけだったな。」
「ええ。でも素質が出たもの。十分当たりだわ。10連モンスターガチャスキルは素質が必ず出るのかしら?」
「まだわからないけど、わざわざ10連って分けるぐらいだから、その可能性はあるだろうな。」
「そうね。じゃあモンスターガチャスキルは今後も10回貯めてから使うほうがいいわね。」
「うん。魔物を100体倒せばいいだけだから、何日かダンジョンに入ればすぐに貯まるだろうし。」
「そうね。今日は8階層まで行ったし、明日は10階層のボスまで行きたいわね。そしたらキリもいいし、明後日は休みにするのはどうかしら?」
「そうだね。それでいこう。」
そうして、ラッキーとシルフィーはドロップアイテムを売却するためにギルドに向かうのだった・・・
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