第39話 シルフィーとのコンビで魔物討伐開始‼

ラッキーはシルフィーとともに森に来ていた。


「ラッキーは森での魔物討伐はけっこう慣れてるの?」


「うん。俺も草原での魔物討伐に物足りなくなってから、森に移動したんだけど、普段はウルフとかボアを狩って、たまに別の冒険者パーティと一緒に組んでオークを狩ってたんだ。」


「そうなのね。私はこの前初めて森に行ったから、どんな魔物が出るかもあまり知らないわ。魔法で何体かは倒したけどね。」


「シルフィーは魔法を主に使ってるの?」


「ええ。メインはやっぱり魔法ね。まだ風魔法と土魔法の初級クラスしか使えないけど、魔力はけっこうあるから魔力切れとかにはなったことないわ。」


「そうなんだ。とりあえず俺が気配察知で魔物の場所はわかるから、俺が前衛でシルフィーが後衛って感じでいいかな?」


「ええ。それで構わないわ。それでラッキー?昨日みたいに急にオークとかが現れたりしたら大変だから今の内にお互いのステータスを確認しておかない?」


ラッキーとシルフィーは周りに魔物がいない事を確認し、今後の為にお互いのステータスを確認し合う事にした。


【ラッキー】


レベル:  05

力  :  60

体力 :  58

敏捷 :  55

器用 :  53

魔力 ;  52

運  :  510


【素質】:ゼンパン(デイリーガチャ・モンスターガチャ)

【素質】:剣術(剣術がうまくなる。)

【素質】:気配察知(人や魔物の気配をがわかるようになる。)

【素質】:料理(料理を作るのがうまくなる。)

【素質】:掃除(掃除するのがうまくなる。)

【素質】:踊り(踊りがうまくなる。)


【シルフィード】


レベル:  04

力  :  20

体力 :  75

敏捷 :  75

器用 :  75

魔力 ;  180

運  :  35


森の魔導士(風魔法、土魔法、人物鑑定の素質を持つ)

【素質】:風魔法(風魔法が使える。)

【素質】:土魔法(土魔法が使える。)

【素質】:人物鑑定(ステータスや素質が見れるようになる。)


自分のステータスは、相手に見せる事ができるが、素質の部分を見せないようにしたり、逆に能力値の部分だけ見せないようにする事もできる。


今回、ラッキーとシルフィーは全てを公開して、お互いのステータスを確認した。


シルフィーのステータスを見たラッキーは・・・


(能力高⁉魔力高すぎじゃん。それに力以外は俺よりも能力値も高い。レベルは俺の方が勝ってるけど・・・。やっぱり激レアの素質を持ってるだけあるな。)


ラッキーはシルフィードのステータスの高さに驚いていた。


逆にラッキーのステータスを見たシルフィーは・・・


(えっ!?ラッキーのステータスって思ってたより低いわね・・・。ゼンパンの素質を授かったのにステータスが素質無しと同じような数値だけど??)


ステータスを確認したラッキーとシルフィーは無言になった・・・

沈黙をやぶったのはラッキーだ。


「えっと・・・シルフィーって能力値高いんだね。その魔力の数値ならオークも魔法で瞬殺できるんじゃないの?」


「どうだろ?たしかに草原の魔物は魔法1発でだいたいの魔物を倒せてたわ。それよりもラッキーの数値って低すぎない?素質を授かった時にステータスは上がらなかったの?」


「上がったよ。って言っても上がったのは運の数値だけだったけど。」


「運?ちょっと待ってもう一回ステータスを見せてくれる?」


そういって、シルフィーはラッキーのステータスを再度見た。


「運の数値って10じゃないの?」


ラッキーには、運の数値は510というのが見えるが、シルフィーが見ると、運の数値は、※■△10となっていた。


「ああそっか。他の人には見えないんだった。シルフィーには10に見えるかもしれないけど、実際は510なんだ。天職の儀でゼンパンの素質を授かった時に、能力値が500上がったんだけど、俺の場合、全ての数値が運の項目に振られてたんだよ。」


「500⁉そんなに上がったの?でも・・・運の数値・・・なのよね?」


「うん。」


「500も上がる素質なんて聞いた事ないわ。ラッキーは嘘をついていないと思うから運の数値は上がってるんだと思うけど・・・。それにしても運が510ってやばいわね。それで?運の数値が高くて何か良いことはあったの?」


「いや・・・それが今の所全く感じないんだよな。」


「そうなの?」


「ああ。ダンジョンに行ったりしたら宝箱とかドロップアイテムとかが運に作用されるらしいからそこで俺の運がどれほどなのかわかる気がするんだけど・・・」


「たしか運ってレベルが上がっても上昇しないわよね?それに上限って99じゃなかったかしら?」


「そうだね。俺もその認識だよ。上限超えてるから他の人には俺の運の数値が見えないんじゃないかなって思ってるけど・・・」


「まあその事は後でゆっくり教えてもらうわ。今は森に来てるし、魔物討伐に集中しましょ。」


「そうだね。わかった。」


お互い、ステータスに関して色々聞きたいことがあったが、今は森を探索している途中だったので、ステータスの確認は一旦やめて、魔物討伐に集中する事にした。


ラッキーが気配察知で魔物を見つけ、見つけるとシルフィーが魔法で攻撃する。ラッキーの気配察知のおかげでシルフィーは魔物に向かって危なげなく魔法を打つことができた。また、ラッキーも今までは魔物を見つけると、剣で切りかかって魔物を倒していたが、魔物を見つけると、シルフィーが魔法で魔物を倒してくれるので、魔物討伐は危なげなく、順調に進んでいくのだった。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る