第111話 レーナ・ハリスの告白
混乱が生じる場内に、一人の女性が姿を現した。
レーナ・ハリス。タンザナイト寮の寮監にして、本件における重要参考人だ。
「原告の求めに従い、証人尋問を開始する。証人は証言台へ」
陛下の声に従い、ハリス先生が証言台につく。その最中、私は横目で王妃の様子を確認した。
彼女の表情に焦りは見られない。ハリス先生を、単なる証人に過ぎないと思っているのか。
それとも、先生の罪が露見しようと、自身に捜査の手は及ばないと確信しているのか。
「名は?」
「レーナ・ハリスと申します」
「よろしい。では、証人尋問を始める。証人は誠実に回答するように」
陛下の言葉を合図に、私は静かに立ち上がる。尋問の始まりだ。
「証人にいくつか質問をいたします。
まずは、被告の主張についてです。被告は、証人の私物である魔道具を使用したと発言しております。こちら、相違ありませんか?」
「ありません」
先生が端的に答える。これで、魔道具の出所については確定した。
「証人が知る、魔道具の使用法と効果について教えてください」
「はい。使用法は極めて簡単です。中心部についた石に、魔力を込めればいい。
次に効果ですが、これは二つあります。一つは、魔術の威力を増加させること。そしてもう一つは……」
「もう一つは?」
「石に込められた魔力、それが空になった際、魔獣を引き寄せることです」
場内にどよめきが走る。やはり、魔獣が集まった一因は魔道具にあるようだ。
「なるほど。魔力の充填が間に合わなくなった時点で、魔獣を引き寄せるのですね。
それほど危険な魔道具であれば、通常、生徒の目につかぬ場所で保管すべきです。
にもかかわらず、なぜ、被告の部屋に魔道具を持参したのですか?」
「……彼女ならば、あの魔道具を喜んで使用するだろうと考えたからです」
「な……!」
ハリス先生の言葉に、ブリジット嬢が声を上げる。自分が嵌められていたことに、ようやく気づいたようだ。
「被告に魔道具を使わせるため、わざと置いていったのですね?」
「そのとおりです」
「っ、静粛に! 観覧席は私語を慎むように!」
驚きの証言に、場内が騒然とする。場を収めるため、文官が必死に声を上げていた。
しかし、そう簡単に騒めきが収まるはずもない。これでは埒が明かないと、私は両手を叩いた。
ぱしん、と乾いた音が響く。一瞬で静まり返った室内に、微笑んで口を開いた。
「何としても勝ちたい被告の前に、偶然魔道具が届く。そんな都合のいい話、あるはずもない。
証人の話で、仕組まれたことだったと判明しました」
そしてもう一つ。私はそう言って人差し指を立てる。聴衆の視線が集まったのを確認すると、ゆっくりと言葉を紡いだ。
「あなたの狙いは、魔獣襲撃を引き起こすことだった。勝敗など、どうでも良かった。
魔獣を引き寄せるための道具として、被告を利用したのですね」
静まり返った室内に、緊張が走る。騒めきは既にない。予想外の展開に進んでいるためか、皆固唾をのんで見守っている。
「理由は簡単です。被告を勝たせるためならば、粗悪な魔道具を渡すはずがありませんから。
皆様、本選の日程を思い出していただきたい」
あの日、本選出場者は、必ず二戦しなければならなかった。何位であろうが、これは変わらない。
まさに、この試合数こそ重要だったわけだ。
「不正に魔道具を持ち込んだ以上、魔力の補充などできなかったでしょう。ペアであるジェームズ殿下に見られてしまう。当然、被告が魔力を補充できないことは想定内だったはず。
ゆえに、証人の狙いは、魔力枯渇による魔獣襲撃だったと分かります」
そこで一度区切り、先生に視線を合わせる。
「聞かせてください。なぜ、魔獣襲撃を狙ったのです?」
先生の瞳に、揺らぎは一切無かった。捕らえたときと同じだ。
誤魔化すつもりも、逃げを打つ気もないらしい。既に諦めているのだろう。
「簡単な話です。被告、ブリジット・セシリア・コードウェルを、始末するためでした」
今日の天気を告げるかのように、彼女はあっさりと答えた。
そのせいか、聴衆もブリジット嬢も、何を言われたのか理解できていないようだ。
無理もない。これほど重大なことを、眉一つ動かさず告げたのだから。
「あの魔道具は、魔獣を引き寄せると言っていましたね。魔道具の所持者が魔獣に狙われやすくなるということですか?」
「そうです。魔道具をつける者を狙うようにと指示していました」
「指示、ですか。その発言では、あなたが魔獣を操っていたように聞こえます。間違いありませんか?」
「ありません。魔獣は私が操っていました。正確には、魔獣の死体ですが。
魔道具をつけた者を始末するよう、動かしました」
ここまで言われれば、さすがに理解できたのか。ブリジット嬢は思わずといったように立ち上がる。近くに立つ騎士に制されていたが、その瞳は驚愕の色を浮かべたままだ。
「なるほど、その証言には覚えがあります。魔獣の前線に立っていたニーヴウルフ。彼らが真っ先に狙ったのは、被告でした。
つまり、全て証人が意図したことだったのですね?」
「はい。被告を始末することが目的でしたから」
淡々と語られる言葉に、申し訳なさは微塵もない。ブリジット嬢の表情が青褪めようとも、彼女は歯牙にもかけなかった。
「あなたの狙い通り、被告は真っ先に狙われました。
ですが、被告を始末することは敵わなかった。狙いが外れたと分かり、どうするつもりでしたか?」
「ブリジット嬢に罪を被せる予定でした。命を奪えなければ、社会的評価を落とせば良い。
被告が魔道具を持ち込んだのは事実です。魔獣襲撃の一助になったとあれば、裁かれることは目に見えている。それで全てを終わらせるつもりでした」
「しかし、現実はそこまで上手く進まなかった。そうですね?」
あなたに、ある問題が発生した。そう語る私に、多くの視線が刺さる。それを肌で感じながら、私は言葉を続けた。
「魔獣騒ぎの直後、あなたは人知れず実技訓練場から姿を消しましたね。どこに向かいましたか?」
「学内の森へ向かいました」
「理由は?」
「アクランド嬢の従者である、オーウェン・リック・ヴァレンティ辺境伯子息に、追われたからです。私が犯人だと、見破られていました」
「その後、どうなりましたか?」
「後を追ってきた、原告たちの前で罪を自白しました。その後は、学園にて拘束の上、取り調べを受けていました」
驚きの事実に、静寂は破かれた。聴衆は騒めき出し、何事かと話し合っている。
生徒たちは皆、驚きを露わにしていた。教員が犯人とは思わなかったのだろう。
王妃へ視線を移す。その瞳に、剣吞な色を宿しているのが見えた。
「そういえば、今年は魔獣の襲撃が多い年でした」
カツン、と靴音を鳴らす。その音と私の前置きに、人々は口を噤んだ。
次は何が飛び出すのかと、皆こちらへ視線を向けている。期待と緊張が入り混じる、異様な空気だ。
「5月のオリエンテーションでは、学園内にイグニールが現れました。続く8月には、ベント子爵領の魔獣騒ぎもありましたね?」
証言台を一周するように、ゆっくりと歩を進める。響き渡る足音に混じり、どこからか喉を鳴らす音が聞こえた。
元の位置へ戻ると、私は証言台に手をかける。痛いほどの静寂を切り裂くように、口を開いた。
「その全てに、魔獣が操られている痕跡がありました。
はっきりと申し上げましょう。今上げた事件、全ての実行犯は、あなたですね?」
驚愕に目を見開く聴衆を前に、私はじっとハリス先生を見つめる。彼女は躊躇うことなく、静かに口を開いた。
「そのとおりです。全ての事件は、私が起こしました」
その言葉が引き金となった。ガタリと音を鳴らし、一人の少女が立ち上がる。揺れるのは二つ結びの長い髪。私の友人である、ヘレンだ。
「ま、待ってください! きっと何かの間違いです! だって、先生は我が領に寄付をしてくれたんですよ!? シャーロット様もご存知でしょう!?」
「ヘレン、落ち着きなさい!」
「ヘレン様、お座りになって!」
混乱を露わにするヘレンに、両隣から声がかかる。ヘレンの母親と、メアリーだ。裁判の場で、騒ぎ立てるわけにはいかぬと、懸命に宥めている。
ヘレンの姿に、ちくりと胸が傷む。彼女の言うとおり、ハリス先生はベント子爵領に寄付をしていた。ハリス男爵家とは別に、個人的な寄付を。
ヘレンが信じたい気持ちは分かる。
だが、これが現実だ。
「今発言があったとおり、証人はベント子爵領へ寄付をしていた。それ自体は、素晴らしい行いです。
――証人が、犯人でさえなければ」
私の言葉に、ハリス先生が肩を揺らす。彼女が、この場で初めて見せた反応だった。
彼女が罪悪感を覚える箇所は、いつも決まっていた。捕らえた日も、後悔の色を見せたのはこの一件だけだ。
「証人に伺いましょう。なぜ、あなたはベント子爵領を襲撃したのですか?」
「……魔獣を操るには、術者が一定の距離にいなければなりません。ハリス男爵領と接しているベント子爵領は、その範囲内でした。
また、ベント子爵領は私たちにとって都合のいい土地だった」
「あなたと、誰にとってです?」
「……王妃殿下です」
王妃殿下。その言葉に、空気が凍り付いた。ブリジット嬢のときとは異なり、明らかな動揺が走っている。
当然か。ブリジット嬢の証言は、予想できる範疇だった。王妃が婚約解消に動くことくらい、まともな貴族なら予想できる。
評判の悪いブリジット嬢に、足場の脆い第一王子。ジェームズ殿下の即位を望むなら、別の婚約者を選ぶべきだ。
ブリジット嬢に圧力をかけたとはいえ、王妃が命じたのは「結果を出せ」という一言。何も可笑しな話ではない。
だが、これは違う。先生の証言は、明確に王妃の罪を語っている。
事件の背後に王妃がいると明言したのだ。
「お待ちになって。その発言は聞き捨てならないわ」
王妃がすっと立ち上がる。扇を口元に当て、毅然とした姿で声を上げた。
これ以上語られるのは不都合なのだろう。
しかし、こちらも中断するつもりはない。
「陛下、証人尋問の続行を求めます」
「許可する。重大な証言だ。何人たりとも進行を遮ることは認めん」
分かったな。そう告げる陛下に、王妃は眉を寄せる。反論したくとも、それが悪手だと分かっているのだろう。
ここで陛下に逆らえば、裁判の進行に支障をきたすとしてつまみ出される。
それだけならいざ知らず、王妃への嫌疑が上がったタイミングだ。外へ出されるだけでは済まず、拘束されるだろう。
今彼女にできることは、黙るだけだ。反撃のタイミングを見計らうしかない。
王妃は何も言わず、再び席に着いた。
「感謝いたします。証人、ベント子爵領が王妃殿下に都合が良かったとは、どういう意味ですか」
「ベント子爵領は、ケンドール辺境伯家の勢力外にある土地です。そのため、魔獣襲撃が発生しようとも、王妃殿下の生家であるケンドール辺境伯家に迷惑がかからない。
どれほど苦しみ続けようと、痛手のない土地でした」
残酷な言葉に、ヘレンの顔が青褪める。聴衆たちは驚愕の面持ちで証言台を見つめた。何が起きているのか分からない。そう言いたげな表情だ。
「証人は、9歳の頃ハリス男爵家へ迎えられましたね。そして、そのときに洗礼を受けています。
これがどういう意味か、あなたの口から説明くださいますね?」
「はい。私はこの国の生まれではありません。東方にある、ジェノーネ帝国で生まれました。
国境沿いで行き倒れていたところを、前ケンドール辺境伯と幼き王妃殿下に拾われました」
そこから、彼女は自身の生涯を語った。養子となった経緯や、王妃への忠誠。魔獣の死体を操った方法。それら全てを無感情な声で紡いだ。
まるで、書類を読み上げるように、平坦な声だった。
「一つお答えください。あなたがベント子爵領に寄付した理由、それも私財を投じてまで行った理由は、何ですか?」
私の問いに、彼女が声を詰まらせる。彼女にとっては、答えづらい部分だろう。
それでも、答えてもらわねばならない。ベント子爵領の民と、彼女を信じたヘレンのために。
「……襲撃した身で何をと言われるかもしれませんが、罪悪感がありました。多くの民を犠牲にしたことに。
償いになるとは思っていません。それでも……」
震える声を懸命に抑える。その姿に、なんとも言えぬ虚しさを感じた。
後悔するくらいなら、なぜ罪を犯したのか。意味がないと分かっていても、そう問い詰めたくなる。
「ベント子爵領の一件が明るみになり、あの地を襲撃する理由は無くなりました。王妃殿下の関心も、他へ移っていた。
今なら、寄付をしても命令違反にならないと思いました。襲撃中に寄付すれば、王妃殿下の意向に反する。
しかし、襲撃が終わった後であれば……目溢ししていただけると、そう信じて」
彼女は苦しそうな表情で語った。
犯した罪は許されない。寄付をしても、失われた命は戻らない。それでも、彼女にできる精一杯だったのだろう。
ヘレンに視線を向ける。彼女は顔を覆い、俯いていた。
感情の処理が追い付かないのだろう。彼女は先生に感謝していた。スピネル寮のサロンで、涙ながらに感謝を伝えていたものだ。その姿を、今でも思い出せる。
全てを知った今、何を思うだろう。裏切られたと胸を痛めただろうか。憎しみを抱くだろうか。
寄付をするくらいなら、最初から苦しめないでくれ。そう思うのが普通だ。ヘレンが先生を許せなくとも、何も可笑しくはない。
「原告から、証人への尋問は以上です。彼女が取り調べで語った自供内容については、書面により提出いたします」
ルーファスへ視線を向けると、彼は一度頷いた。そのまま文官へ近づき、書類を手渡す。
受け取った文官は、力強く頷いた。その瞳には、真実を明らかにするという強い意思が見える。
「よかろう。被告から何かあるか?」
問いかける陛下に、ブリジット嬢は唇を噛む。逡巡の後、彼女はゆっくりと顔を上げた。
「一つだけ、伺いたいことがございます」
「いいだろう。被告からの尋問を認める」
ブリジット嬢は陛下へ一礼すると、ハリス先生へ向き直る。戸惑いがちに口を開いた。
「先生、どうか教えてください。なぜ、私を始末しようとなさったのですか?」
緊張した面持ちで尋ねる彼女に、ハリス先生は目を細める。
その表情に、先ほどのような罪悪感は見られない。呆れたような瞳が彼女を射貫いた。
「ここまできて、まだ分かりませんか?」
「え……?」
先生の言葉に、ブリジット嬢は声を漏らす。そんな彼女を鼻で笑うと、先生は美しい笑みを浮かべた。
「命じられたのですよ。あなたが邪魔だから始末しろと。馬鹿正直に条件をこなそうとしていたようですが、残念でしたね。
とっくに、あなたは用済みだった。アクランド嬢という聖女が誕生した時点で」
本当に愚かな子。そう語る先生に、ブリジット嬢は目を見開いた。はくはくと口を開閉し、青褪めた表情を見せている。
「そ、んな……では、私が、やったことは……」
「無意味に決まっているでしょう? あの方にあなたを認める気は無かったのだから。
コードウェル公爵は、中々婚約解消に同意しなかった。だから手っ取り早く解決しようとしたのよ」
ブリジット嬢は声もなく先生を見つめる。先生は眉を下げ、困ったように微笑んだ。どうしようもない子ね、と小さく声を漏らす。
「王妃殿下からすれば、あなたに死んでもらうのが一番だった。婚約解消の手続も要らなくなるもの。
オリエンテーションで、あなたの前にイグニールが現れたのも同じこと。あのとき、傷物になっていれば良かったわね。
とっくに婚約も解消されて、今頃裁判に引きずり出されることもなかったでしょうに」
「う、嘘よ……嘘、そんな……!」
ブリジット嬢は震える声でそう言うと、勢いよく観覧席へ目を向ける。視線の先は、もちろん王妃殿下だ。
「王妃殿下! 嘘ですよね!? ハリス先生が嘘をついているのですよね?!
私に頑張って欲しいと! 自分の幸せのため、殿下との未来のために頑張れと、そうおっしゃったではありませんか!!」
王妃殿下! 悲痛な声が場内に響く。それに、私は静かに目を伏せた。
王妃は彼女を焚きつけたのか。単に婚約解消をちらつかせるのではなく、檄を飛ばして。そうすれば、彼女が躍起になるのは予想できただろうに。
そうして、地に落としたのか。這い上がれなくなるほど、絶望する様を見たかったのか。
王妃は静かに扇を広げ、沈黙を守る。何を考えているのかは分からない。
分かるのは、ブリジット嬢に答える気が無いことだけだ。
「そ、んな……」
ブリジット嬢の足から力が抜ける。床に崩れ落ちる彼女を、騎士が優しく支えた。
静かに席へ促すのを横目に、私は口を開く。
「陛下、新たな証人への尋問を求めます」
「ほう? その者の名は?」
頬杖をつき、陛下が口角を上げる。私は軽く顎を引き、はっきりと声を出した。
「カトリン・レベッカ・ジャーヴィス。王妃殿下を、ここに」
観覧席からくぐもった声が漏れる。一人二人ではない。誰もが驚きに目を見張り、声を殺すのに必死だった。
一国の王妃を、法廷へ引きずり出す。それがどんな意味を持つかなど、私とて理解している。
「お待ちくださいな」
音もなく立ち上がり、王妃が声を上げる。彼女の瞳は、真っ直ぐに私を射貫いていた。
「アクランド嬢。まさか、あのでたらめな証言を信じるつもり?」
「でたらめ、ですか。真偽のほどは未だ不透明です。
ですが、でたらめとおっしゃるのなら、なおさら証言台に立たれるべきかと。潔白を証明するには、この上ない機会ではありませんか?」
にこりと微笑む私に、王妃の眉が顰められる。思うようにいかない苛立ちが、わずかに顔を出していた。
「そもそも、これはブリジット嬢についての裁判でしょう。ブリジット嬢は、自分の非を認めているわ。あなたの目的は果たせたのではなくて?」
「いいえ、王妃殿下。それだけでは、私の訴えを満たしません」
「……なんですって?」
怪訝そうに問い返す彼女に、私は口を開く。彼女を逃がさないために、最初から準備をしていたのだから。
「私が主張したのは、単にブリジット嬢を裁けという話ではありません。公正な審判のもと、
王妃の顔に、焦りの色が浮かぶ。反論を封じるように、私は声を上げた。
「陛下! 改めて申し上げます。王妃殿下への証人尋問を求めます!」
私の言葉に、陛下は鷹揚に頷く。その顔には、美しい笑みが浮かんでいた。
「王妃、カトリン・レベッカ・ジャーヴィス。証言台へ」
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