第8話 お守りの能力 2
「なっ......本当に効果ないのか......?」
「うん、ないみたい......」
玲央くんはかなり動揺している。よっぽどショックだったのかな......
「てか、お守りの効果なかったんだろ?なんで今まで俺に気づかなかったんだ?」
......確かに。
でもよく考えてみると、家は近いけど小学校は違ってたから会う機会がなかったし、私はまだ遠くの邪気を察知することはできない。
多分、原因はそれかな。
私は今のようなことを玲央くんに話した。
「なるほどな。それなら今まで気づかれなかったのも納得できる。」
「そうだね。」
玲央くんの表情はさっきから険しいまま変わらない。どんだけお守りを信じてたんだ......
「あとさ、私のおばあちゃんも巫女の力あるんだけどさ、昨日おばあちゃんに呪いのこと聞こうとしたら、最近は悪霊とか邪気とかがなくて平和だって言ってたよ」
「っ!?つまり......俺の呪いから出てる邪気がわからないのか......?」
「なんか、そうみたい......」
おばあちゃんの力は、今の私より強い。だから、私よりも遠くの邪気を感じ取りやすいはずなのに......
なんで気づかないんだろ......
まぁ、私たちにとっては好都合だし、今は深く考えなくてもいいよね!
「そうだ!玲央くん、明日は学校来る?」
「あ~、行くか......」
うわ、これは絶対 学校行くのめんどくさい って考えてる......
「そういやお前、呪いについてはちゃんと聞いてきたのか?」
「そんなのもちろん......」
確か昨日は......
おばあちゃんが邪気を感じない原因についてずっと考えていたから......
「あっ!」
「聞くの忘れてました......」
「お前アホなのか?」
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