第6話 いない......

「いってきまーす。」


おばあちゃんにそう言って、私は学校に向かった。


はぁ、昨日いろんなことがあったせいでまだ眠いや......。


「雫ぅー!おっはよぉぉ!」


「うわぁぁっ!」

「って、夢明ちゃんか......びっくりした~......」


こんなことで驚くなんて、よっぽど疲れてるのかなぁ私。


「びびりすぎだよ、もぉ~......って、あんた大丈夫?顔色悪いよ?」


「へっ?あぁ、うん。昨日いろいろあって眠くて......」


そう言うと、何故か夢明ちゃんはニヤニヤし始めた。


えっ、何考えてるのこの子......?


「ほぅほぅ、なるほどねぇ~。そういうことですかぁ~。」


「え、ちょっと待って、なんか勘違いしt」

「あんた昨日、玲央に告ったんでしょ!2人でいるの見かけたし、絶対それしかありえないっ!」


やっぱり勘違いしてるーっ!


「ちがっ......そういうことじゃなくて、その~......」


この変な誤解を解きたいけど、玲央くんの呪いのことは言いたくない。


んー、これは信じてくれるかなぁ......


「悪霊、みちゃってさ......。」

「......」


あぁこの反応はダメなやつだねうん。


「やっぱり、巫女ってそういうこともあるんだね......あたしにできることなら何でもするから、辛かったら相談してね!」


「夢明ちゃん......」


うぅ、夢明ちゃんと友達になれて本当によかった......



呪いのことよくわからなかったし、おばあちゃんが呪いに気づいてないってことも玲央くんに言っといたほうがいいよね。


でも......


玲央くん今日は学校に来てない......


しかも馬鹿な私はLIME交換もしてない......


だけど......

「絶対に明日教えろよ?忘れてたら打ち首の刑な。」

と、昨日言われました。


冗談なのはわかるけど、なんか怖かった......


だから何がなんでも今日言いたいのだけれど、学校来てないしなぁ......




よし、学校の帰りに家に寄るか......怖いけど。


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