悲し過ぎるが故に美しい贈り物

悲しみは美しい。
まるですぐに溶けてしまう氷の結晶のよう。
けれど、その美しさの中に幸せはない。

どうしてその一言が言えなかったのだろう。
言えていれば、何かが変わったかも知れない。
少なくともそれまでの時間を大切に出来たと思う。

私達が自由になるためには、心をさらけ出すことが必要だと思います。
その贈り物を渡しただけで、彼は本当に満足だったのでしょうか……。