このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(154文字)
そして主人公は声をかけるのだが、伊藤さんは振り返らない。名前を呼ばれるたびに反応するから、声が聞こえているはずなのに。つぎにおかしいなと感じたのは、主人公がしつこく伊藤さんのあとをついていくところ。主人公は伊藤さんの名前を知っているだけなのでそこまで親しくはない。誰もが違和感を抱くけど、このラストは誰にも想像できない。