第4話
エレベーターで異世界に行けなかった俺は次の案を探す
ふむふむ。色々あるけど夜も遅いしこれにしよう
六芒星に飽きたと書くだけ
用意するものは紙と黒いペン、赤いペン。
まず用意する紙は5cm×5cmの真っ白い正方形のもの。
その紙に黒いペンで紙全面に六芒星をかく。
六芒星とは角が6つある図形の事で、三角形と逆三角形を重ねて完成。
黒いペンで六芒星を書いたら次に赤いペンで六芒星の真ん中に飽きたと書く。
飽きたと書いたらその紙を枕の下に敷いて眠りにつく。
次の日目を覚まして、飽きたと書いた紙がなくなっていればそこは異世界。
って感じ。結構お手軽に出来るね。
5x5の紙なんて持ち合わせてないから自作していく。
こういう所で正確にやらないとなんだかんだ成功しない気がしてるから凄く慎重になっちゃう性格なんよな…
出来たので用紙全体を使って六芒星を仕上げて行く。
しっかり黒の油性ペンでゆっくり慎重に仕上げた。
最後に赤の油性ペンで飽きたって書き上げる。
20分くらいで完成。
後は寝るだけなんだけど成功したらこの世界から居なくなるのでエレベーターの時に忘れていたデスクトップPCとスマホのパスワードはしっかり掛けて、成功して居なくなったとしても誰にも見られないようにしとく。
やっぱ男のスマホやらPCやらは見られて気持ちいいもんじゃないよな?
スケベなもん沢山入ってるし…
普通入ってるよな…?
もし異世界行けた時の為に最後に風呂にも入る。
転移した先で風呂入れるかわからんしなぁ。
歯磨きも忘れない!虫歯は怖いからね…
って事で全部の用意が出来たので枕の下にさっき作った紙を差し込む。
わくわくしながら眠りにつこうとするけど、わくわくし過ぎて寝られないよなぁこういう時。
スマホで小説やら漫画やら読んで眠気来るの待った。
眠くなってきた所で目をつむった。
寝てたからどれくらい経ったかわからないし、夢かもしれないけどそのままベッドに穴があいた感じ?
で、身体全体で落ちてく感じ?になって暫くしたら浮いてる感じになった。
暫くしたらとても綺麗?可愛い?感じの声が聞こえてきた。
「あなた誰?予定にはない人よね?」
姿を確認したくて目を開ける。
今までなんでか目を開けられなかったんよなぁ。夢からさめたいのにさめれない感じ?
目を開けた瞬間、俺は凍りつく。
とんでもない美女、目を合わせるのが恐れ多くて速攻で目線を下にしてしまう。
そして自己紹介する。
「こんにちは。ちるです。めっちゃ可愛いですね。お付き合いを前提に結婚してください。」
「あんたそれ、自分の配信で言ってる言葉ね。そもそも逆じゃない。結婚を前提に、よ。」
このとんでもない美女は浮いてる本を見ながら応えた。
なにあれ欲しい。俺の厨二心がくすぐられるわ。
「あげないわよ。とりあえず地球の全人類の詳細が書いてあるわ。」
心が読まれてる…?
まぁこんな美女に心を読まれるのなら全然OKです!
あわよくばヤンデレであってくれ。
「ヤンデレじゃないわよ。あなたとんでもない性格してるわね。そもそもイレギュラーだし。」
「褒めてくれて嬉しいです!俺もこの性格は美点だと思ってます!ヤンデレに刺されて殺されるまでは死にきれません!」
全て本心で話す。
どうせ隠せないしね。
「ふーん。事故死とかじゃなくて自分でここまで来たのね。普通成功しないわよ。想いが強すぎたのかしら。まぁいいわ。あなたに合った転生させてあげる。」
☆☆☆
お読みくださりありがとうございます
ヤンデレタグにしてるのにヤンデレがまだ出てきてなくてすみません
話進めて頑張って出します
転生物なのかラブコメなのか正直迷ってます…ジャンル難しい…
☆も小説のフォローも初めてなので嬉しいです
ちる @chichichichilu
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