第3話
とあるゲーム配信中
結構配信始めると長時間になっちゃうんだよね。参加型でやってるし、ガチぽくなくてエンジョイってのかな。
「この試合終わったら寝るよー。今日も楽しかったなぁ」
【は?】
【ありえないんだけど?】
【次ラストにしよ!ね!次ラスト!】
【むりむりむりむりむりむり】
【やだやだやだやだやだやだ】
【……………。】
可愛い奴らだなぁっていつも通りにちゃにちゃして反応見るのも大好きなんよな。
こういうひねくれてる性格なのは自覚してるし、配信きてくれるこいつらもメンヘラしかおらんし、やっぱ楽しい。
実際俺はヤンデレ大好きだしメンヘラも大好きだし病んでるとか心の弱い人が好きなんだよね。もうね、最高
固定リスナーが殆どだしリスナーの愛も嬉しいよね。
だから俺も全力で愛したわ。
だからこそ結構な頻度で配信内で喧嘩してたりもする…。
新規リスナーさんがちょっと言動があれなせいでうちの固定リスナーとぶつかったり
時には新規リスナーに俺が構いすぎたせいでめっちゃ怒られたり、不安定な時に軽口叩いてめっちゃ怒られたりもした。
だからこそ報告は必要かなって思って
「いや、寝るってかさぁ。ほら俺って色々人生キツかったやん?この配信にも元カノ突撃してきたしwww」
【わかる】
【あの時は修羅場】
【私あいつほんと嫌い】
【1vs8くらいになってて笑ったよね】
【…………。】
「だろ?だからちょっくら異世界行ってみるわ!失敗してたらまた明日の夜配信するから宜しくなぁ。」
正直、現実はクソゲーだし
死ぬ勇気が無いから生きてるだけって感じだしな。
「んじゃ今日もお疲れ!またなぁ。お前ら愛しとーよ。」
1人1人名前呼んで今日の配信内で1人1人の1番のエピソードと共に愛してるって伝えて配信終わった。
「んー!今日もめっちゃ楽しかったしあいつら全員可愛いんよな。ずるい」
そこで俺は事前に調べておいた異世界に行く方法を反芻していく。
「まずこれからやってみよ」
うちのマンションにはエレベーターがある。
エレベーターを使った異世界に行く方法だ。
配信が終わったまんまの姿で外に出て1階に向かう。
エレベーターに乗ったらまず4階→2階→6階→2階→10階と移動するらしい。
エレベーターでの移動中に人が乗ってくれば失敗らしい。
まぁ今は午前3時だしまぁ無いわな。
エレベーターが10階に着いたらエレベーターを降りずにそのまま5階のボタンを押す。
5階に着いたところで女性?がエレベーターに乗ってくるはず。その女性に声をかけてはいけません。女性がエレベーターに乗ってきたら1階を押す。
これさ、この女性と付き合えたら異世界行く必要無くね?おらわくわくしてきたぞ
願わくばメンヘラかヤンデレで頼むぞ…
まだ見ぬ女性さん…!
1階を押すけれどエレベーターは下に降りず、エレベーターは上に上がっていく予定。そして10階にエレベーターが着くとそこは異世界。
って感じで異世界行けるぽい。
結果、女性が乗ってこなかった。
10回くらい繰り返したけど全然女性と出会えねぇ…!
なんで…なんでなんや…
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