自衛隊の魅力

シリーズ頭の整理


 さて、今回は海上自衛隊で勤務することの魅力について思い出していきたいと思います。

 あらかじめ断っておきますが、ここではやりがい系(人の役に立つ等)は除外します。何をやりがいに思うかは人それぞれですし、困っている人を助けることを目的としても本末転倒だからです。


 魅力としては、色々な地に行ける、待遇ぐらいしか思いつかないです。ほんとは色々あるはずなんですけど案が出るたび否定する自分がいるんです。


 気を取り直して1つ目の色々な地に行ける。これは文字通りです。海上自衛隊のメインとしては護衛艦に乗艦しての各種任務です。その任務行動中もずっと海の上にいるわけではなく補給のため寄港地に停泊する必要があります。(洋上補給という無寄港での補給もありますが。)そして停泊中は許可が降りれば外出も可能です。海上自衛隊の主な母港としては、神奈川県の横須賀、青森県の大湊、京都府の舞鶴、広島の呉、長崎の佐世保がありますがそれ以外にも停泊地があり、それぞれ特色のある停泊地となっています。そこでの楽しみはやっぱり食事ですね。人によってはお酒や観光地といった場合もありますが私は一番は食事だと思います。遠洋練習航海ではほぼすべての港で海鮮系に舌鼓を打ち、ローカルフーズを堪能したものです。そう、日本だけではなく海外でも停泊時の楽しみのメインは食事と観光地でしょう。海外では食事が人に合う合わないがあるので観光地のほうがメインになると思います。遠洋練習航海ではほぼ毎回と言っていいほどアメリカのハワイに停泊します。ハワイは観光地としても抜群のロケーションなので是が非でも楽しんでおきたいですね。(それでも自衛官は任務で来ているので観光にうつつを抜かすわけにはいかないですが)

 というような感じでいろいろな地に行くことができる魅力はその土地それぞれの食事や観光地を楽しむことができることです。


 次が待遇です。正直これはそんなに良いわけでもないので魅力に上げるか迷いましたが公式としてよく謳っているので紹介します。

 まずは給料面です。自衛官も特別職という国家公務員であるため給料の多寡が景気に左右されないという側面があります。ただし、人事院が毎年公務員の給料について前年の民間企業の給料を参考にしているので賞与などが減少したりします。その反面民間が上がっていると増加したりしますが減少に比べ変動幅が小さい気がしたりします。また、艦艇勤務や航空機の搭乗員になれば手当がつきますのでより給料面で魅力があると言えるでしょう。

 次に休暇取得についてです。自衛隊という職種は軍事組織であるため平時は訓練などを行い練度を一定に保つことがメインの任務です。そのため訓練計画も年度当初からある程度決まっていたりしてかなり予定が立てやすいと言えるでしょう。また、民間企業でのいわゆる営業成績のようなノルマのようなものが部隊の練度として達成ができていれば休みも取得しやすいです。逆に言えば達成できていなければ休日返上で訓練ということも考えられますが。けれども当直などの仕事で年末年始に詰めていることもありますし、艦艇勤務であればそもそも日本にいないということもあるでしょう。そこはご家族の理解が大切ですしその理解に組織として報いてほしいですが。


 というような形で自衛隊の魅力について紹介してみました。正直自衛隊の魅力って人によっては別にそうでもないよと言えるようなものかもしれません。けれども日本を防衛する軍事組織としてなくてはならない存在であるためもっといろんな人が入隊したいと思える組織にしてほしいですね。

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