第8話テストの点数
「あー終わったー」
期末テストが終わり、一安心していた。
英語に自信はないが30点くらいなら取れるだろう、それに他の教科は感覚的には80前後くらいだ。
俺が通う高校は、赤点だろうが追試も補習もされないもし1年間通して、平均30点以下なら問答無用で単位は貰えないのだ。
でも普通に授業を受けてたら30点以上は取れる内容だし、平常点でどの教科も30点くらいは貰える。
毎週火曜の時々しか、学校をサボらない俺からすればテストなんて余裕なのだ。
なぜ毎週火曜サボるのかというと、その日だけ英語がコミュ、会話、文法と3時間もあり、めちゃくちゃ地獄なのだ。
さーてテストも終わったし図書館に行って本でも読みますかー
そんな調子に乗ってる時もありました。
***
テスト返却日、俺は窮地に立たされていた。
英語以外の教科は予想通り80前後で世界史と数学は90点台と中々良い点数だったのだが、英語がひどかった、コミュは60点くらい取れたが会話・文法で30点という赤点のボーダーラインを下回り18点という誰にも見せられない恥ずかしい点数を取ったのだ。
まだ1学期のテストしか終わってないのに、もう平均30点以下になり、このままだと単位が貰えない必要単位数だけ取れば、卒業できる学校ではあるが、入学して最初の英語の授業の時に必修科目とか言ってたような記憶が多分ある。
くそ〜火曜に英語の授業休みすぎて平常点にも期待できないし割とガチでやばいどうしよう。
仕方ない次のテストまで火曜に休むのは控えらようにしよう。
英単語を読むだけなら、個人的に映画を見るのは結構良いと思う。
字幕で洋画を見るのは嫌いだという人がいるが、小説を日頃から読んでれば、字幕を読みながら音声や映像を楽しむのは結構余裕だ。
別に字幕で洋画を見ろとは言わない何故なら俺も吹き替え版をよく見るからだ、字幕もたまに見るが、基本は吹き替えだ。
それの何が英語の勉強になるんだと思う人もいるだろうそれは最後のエンドロールが勉強になるのだ。
エンドロールには製作陣や俳優などの名前が出てくるのでそれを読んでれば意外と英語を読む力はつく
1回や2回見ただけじゃ効果はないが、繰り返し読むと読めるようになるし、人の名前だからなんとなくで分かる。同じ理屈で街中の看板などを読むのもおすすめだ。
以上英語が苦手な人による参考にならない勉強法でした。みんなはちゃんと勉強しようね!
まぁ取ってしまったものは仕方がない諦めて俺より点数低い人がいないか耳をすませよう。
そう思い机に突っ伏す。
「ねぇ〜やばーい国語60点だ〜」
「俺なんか数学45点だぞ」
「お前ら低すぎ俺は数学80点取れた余裕だな」
いろんな声が聞こえるが本当にやばい点数の人と高得点の人は何も言わない。
やばい点数の人は恥ずかしいから言わず、高得点の人は、自分から言うのではなく聞いて欲しいのだ。
だから頼む誰か、俺に世界史と数学の点数聞いてくれ!
こんな時に友達がいる人って羨ましいよな
「翔はテストどうだった?」
突然話しかけられ、少し驚いたが俺の時代がきたか?くらいの期待を込めてどのテストをさりげなく自慢しようかと考えながら、机から起き上がる。
そこにいたのは...なんだ寺田かよ期待して損した。
「んーまあまあだったよ」
「俺は中々良かったぞ」
「あっそ」
寺田はテスト用紙を俺の机に置き自慢してくる。
ほとんどが俺より点数は低いが英語だけは俺より点数が高かった。
「俺英語得意なんだよ 翔は何点だった?」
「ん?英語は悪かったよお前以下だ」
なんでこいつピンポイントで英語を聞いてくるんだよ
「よっしゃー 翔に勝ったー」
「はいはい すごいですねー」
お前よりほとんどの教科上だし全然悔しくはないし、精々1人で舞い上がってろよ 表には出さないが内心めちゃくちゃイラついていた。
はぁー次は英語も真面目にやってこいつよりは良い点数絶対に取ろう そう心に誓ったのだった。
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