視線
夜21時。
かのんちゃんは就寝。
そして俺は、リビングにて畳に頭を付けている。
「
起きた瞬間、俺は全てを理解した。
目覚めたらかのんちゃんのお腹が目の前にあったからね。
そして頭の下には彼女のふとももが(ry。
「
「ちょちょ、ちょっと! やめて東町君!」
「いや……でも……もう色々誠にごめんなさい(日本語不自由)」
警察署に行けば良いですか?
いくらなんでも弁明の仕様がない。
記憶の中じゃ、確か――
☆
☆
「いちにー、かくれんぼ!」
ひたすらダンスをお披露目した後、かくれんぼをやったんだ。
鬼役は俺で。
それで全く見つからなくて(五才児に負ける男)。
「ふふっ、きっと寝室で丸まってるわ」
「えっ俺そんなところ入って良いの」
「別に良いわよ」
泣く泣く料理中の如月さんに聞けば、その許可を得て。
薄い掛け布団に包まるかのんちゃんを発見。
「つぎはごろごろどっかーんやって!」
「?」
「あー、パパがたまにやってあげてたのだけど」
「!?」
気付けば後ろに居た、如月さん曰く。
掛け布団を真っ直ぐ伸ばし、その端にかのんちゃんが上から寝転ぶ。
かのんちゃんが居る方、ふとんの両端を一気に持ち上げれば――ごろごろとかのんちゃんが向こう側へ転がっていくというもの。
物理の問題ですか(違う)。
「はやく! はやく!」
「こ、これ本当に大丈夫? かのんちゃんケガしない?」
「ふふっ。平気よ、やってみれば分かるわ」
そしてかのん様を設置(失礼)。
「はっしゃして!」
「じゃあ……3,2,1……発射ァ! (ヤケクソ)」
「ごろごろごろごろごろ!! きゃっきゃっ!!」
布団を引っ張る事により現れた斜面。
その上を、結構な勢いでゴロゴロ転がっていくかのんちゃん。
うん……まあ確かに楽しそうだったけれども。
かなり辛い。
だってよ俺……腕が! (筋肉疲労↑↑)。
「ふふっ。かのんこれ大好きなの。私は出来ないから……嬉しいわ」
「もういっかい! もういっかい!」
気付けば布団に再配置していたかのんちゃんに。
嬉しそうな如月さんを前にして――
「毎日鉄棒やってるからね。あと百回ぐらい出来るかな(ドヤ顔)」
「えっ大丈夫? パパはこれ一回でダウンしてたのだけど……」
「もうひゃっかい!」
「ははっ(後悔先に立たず: 何かしてしまった後で悔やんでも、すでに取り返しがつかないこと)」
何度も強請る彼女と困惑する如月さんに、俺は腕を
体力が切れるまで発射し続けた。疲れたが身体に鞭を打った。
……そのあとの事は覚えていない。
覚えてなくてよかったかも。
まあともかく。
気付けば――あの風景があったのだ(絶望)。
☆
☆
「東町君、何回もかのんに付き合ってくれたから」
「……それはまあ」
「ありがとう、かのん凄く楽しそうだったわよ」
「どうも……(照れ)」
かのん様(5)のふとももに寝転がっていた己の罪は消えないが。
そうまで感謝されるのなら、まあ頑張ってよかったかも。
……というか。
さっきから、もう一人の方の視線が怖くてですね。
「良かったね、いっち」
「はは……」
「良かったね~」
「はい……(土下座)」
「良かったんだ」
「( )」
よりにもよって、初音さんにその光景を見られるとは。
恥ずかしいし色々ダメだし最悪だ。
「いっちはちっさい子が好きなの」
「えっ」
「ちょっと桃、何言ってるの失礼よ」
「っ……ごめんなさい」
俺はノーマルです。
誓って。
「かのんちゃんは可愛いけど、そういう目では見ないよ……」
「……わかってる」
な、なんか初音さんご機嫌斜めじゃないか?
困ったな。
クスッと笑えるジョークでも言えれば良いんだけど……なにも浮かばない!
「あー、それじゃそろそろお暇しようかな(逃避)」
「……帰っちゃうんだ」
「明日明後日とバイトだからね……朝6時から」
「え」
「えっ!? 凄い早いわね、大丈夫?」
心配そうに声を掛けてくれる如月さん。
いやもう、コレは本当に口にしたら駄目なんだけど。
さっきの昼寝? いや夕寝? か分からないけど、そのおかげでほぼ今日の疲れは無いんだよ。
七大天使カノ・ン様(5)のおかげか。多分あの1時間で50時間ぐらいの疲労が消えた。
……ほんと彼女は恐ろしい。成長したらどうなってしまうんだ?
一人で国作ってそう(?)。傾国の美女もありえるね。
「疲れはほとんど無いから平気だよ。明日には全く響かないから安心して」
「そう? またかのんと遊んでくれる?」
「うん、もちろん。彼女が喜んでくれて俺も嬉しかったから」
そんな会話を終えて、俺は玄関へ。
靴を履いて――二人に手を振る。
「それじゃ、今日はこれで」
「ええ」
「……ばいばい」
去り際、最後まで。
初音さんは、曇った表情のままだった。
ロリコン疑惑が晴れなかったかな……(絶望)。
□
313:名前:1
五歳の子に膝枕されたんだけど 友達に弁解するにはどうしたらいいかな
314:名前:恋する名無しさん
自首
315:名前:恋する名無しさん
牢屋で詫びろ
316:名前:恋する名無しさん
草
317:名前:1
警察行ってくる
318:名前:恋する名無しさん
明日のニュースで虹色の髪のやつ出たら確定
319:名前:恋する名無しさん
イッチもテレビデビューか……
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