入口
519::恋する名無しさん
FOOOOOO!!!!
520:名前:恋する名無しさん
ドゥンドゥンドゥンドゥンwwwwwww
521:名前:恋する名無しさん
SAY HO!
522:名前:恋する名無しさん
HO HO HO!
523:名前:恋する名無しさん
うるさいスレですねココは
524:名前:1
どういう流れだよ……
525:名前:恋する名無しさん
SHOUT! SHOUT! SHOUT!
526:名前:恋する名無しさん
a
527:名前:恋する名無しさん
おかか
528:名前:恋する名無しさん
アレだよ1の為に少しでも騒がしい雰囲気に慣れてもらおうと思ってね
529:名前:1
そうか……ありがとう ちょっとだけ不安が溶けたよ
530:名前:恋する名無しさん
まあタダの悪ふざけだけど
531:名前:1
……
とりあえずクラブに行く服装だけど、適当なので良いかな
532:名前:恋する名無しさん
まあ別にドレスコードとかないだろ
533:名前:恋する名無しさん
サンダルとかはダメらしい
534:名前:1
そもそも外出するときにサンダルは無いな……
535:名前:恋する名無しさん
よっれよれのTシャツとかね
536:名前:1
普通にオシャレすれば良いのかな
537:名前:1
せっかくだし安価で決めるか
538:名前:恋する名無しさん
正気か?
539:名前:恋する名無しさん
やめとけ(良心)
540:名前:恋する名無しさん
狂気の安価マシーンかよ……
541:名前:1
ごめんなさいやっぱり自分で決めます
542:名前:恋する名無しさん
1の暴走を住民の方が止めてて草
543:名前:恋する名無しさん
本気過ぎて本当にヤバくなるのは止める様になってんの笑う
544:名前:恋する名無しさん
誰だよ髪虹色にしろっつったの
545:名前:1
俺は感謝してるよ マジでコレにして良かったと思ってる
546:名前:恋する名無しさん
うーんこの
547:名前:恋する名無しさん
まあイッチが良いならええか……
□
もはやスレが精神安定剤だ。
一応頑張ってオシャレな恰好は揃えた。服屋のマネキンがドヤ顔で着用してたやつだからきっとマイナスではないはず。
それでも緊張が収まらない。
さっきから心臓がうるさいぐらい高鳴っている。
これは“絶望”か、希望への“期待”か――(映画化決定)。
「……最悪ニット帽被れば良いし」
もはやこの帽子は魔法だ。
これを被った瞬間、俺の存在感は1%近くまで希釈される。体感で。
でも、良いのかなそれで。
クラブが趣味っつってる奴が『気付かれたくない』なんて言うだろうか。
いや、ない(反語)(古文模試偏差値69)。
「正気なんかじゃいられない!」
御守り替わりのニット帽を玄関に置いて。
俺は――目的地へのクラブ会場に向かった。
☆
「着いた……」
着いてしまった、と言う方が正しいだろう。
最寄り駅に到着。時刻は15時。
日曜の昼間、何時も通り。
通り行く人達――その中に混ざり、やがて別れ、いつの間にか目的地へ。
「……行くか」
金と銀が眩しい豪勢な玄関口。その前にはイカツい門番が一人。
周囲には如何にも遊んでます――そう言った者がスマホを触ったり電話してた
り。この時点で、俺の知らない世界だったが。
その中は一体何が待ち受けているのか?
バクバクうるさい鼓動を抑えて、その入口へと向かう。
門番に睨まれながら入るとすぐに中の男の人がこちらに声を掛けてきた。
「――おう。身分証と会員証見せて」
「あ、これ……」
「ん? 髪色全然違うじゃん……いや顔は一緒か」
「は、はい」
「良い色してんね? 高校生なのにスゲーじゃん」
「どうも……」
威圧感マシマシ、抑揚のない彼の声。もう帰りたい。
ピアスに何本ハメてんだよってぐらいの指輪。
多分俺10人を合成しても勝てそうにない筋肉量。
張り合えてる(?)のは髪色だけだ。彼金色。俺虹色。
一対五億で俺の負けですごめんなさい。
「バンド無くすなよ。もらっても酒飲むんじゃねーぞ」
「分かりました……」
「行って良いぜ」
なんか青い紐を腕に巻かれてから無事入場。未成年印かな。
扉を開ければ、暗い通路を怪しく紫のライトが照らしていた。
そして早くも
さあ、異界へ行こうじゃないか。
頑張れ未来の俺(心停止)。
「ああ忘れてた。3000円ね」
「……あ、はい(復活)」
と思ったら肩を掴まれ入場料を取られる。
残機はあと1つです。
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