【15色目】少しだけ話してあげようじゃないか 〜語り手の10.5日目〜
どうだい? 黄の少年の印象が少し変わったんじゃないかな?
まぁ、まだまだ彼の悲しい過去は序の口なんだけどね。
さぁ、ルームメイトは結局ああいった形で決まっていたが、先に言っておくと、この1週間後にはもう彼らの寮生活は始まる。
黄の少年はやはり塞ぎ込みがちなようだね。
真っ先に1人部屋を選んでしまった。
黒の少女には新しい友達ができたようだ。
これからどうなっていくのか楽しみだねぇ。
まぁ、彼らの日々は始まったばかりだ。
そこまで深く仲を極めたわけじゃない。
これからもっとびっくりするような出来事が起こるよ。
そしたら……彼らの引っ越しが終わった後の話をしようか。
忘れてる話がある? いやいや、もちろんわざとだよ。
黄の少年の話だろう?
こんなところで話してしまうより、もっと後にしたほうが、この話は面白い。
まずは、ルームメイトが決まって、家に帰る事も少なくなった彼らが、どんなふうに生活していくのかを、話させてもらうよ。
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