第3話 誘拐?
「誘拐?」
どういうこと?
ジェシカは首をかしげた。
そりゃあスパイなら、
誘拐くらいするかもしれないけど。
「誘拐です。」
律儀に、
カーリィは繰り返した。
「どういうことよ?
だいたい私を誘拐して、
どんな良いことがあるっていうのよ?」
余命短くて、
すぐ寝込む女だ。
誘拐するのに
適しているとは到底思えない。
「まぁ、そのうち説明します。
とにかくジェシカ様は、
そのうち誘拐されると、
思っていてもらえると。」
この人は何言ってるのかしら。
わけが分からなくて、
笑えてきてしまう。
「こちらにも色々
準備があるのです。
そうですね、
だいたい一週間くらいで
誘拐するので、
それまでに
ジェシカ様もきちんと
用意してくださいね?」
もう、ほんとに
何を言ってるのかしら?
まぁ、
準備はしますけど。
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