第3話 ソーキそば

全くアイツは!

俺は考えながらそのまま今日の昼食とかを選んでいると。

ニコニコしながら由依がレジ打ちを終えてやって来た。

どうしたんだ由依、と聞くと。


「義妹ちゃんは元気?」


「.....あんな野郎に情けを掛けるなんざお前も随分だな」


「君の大切な家族でしょ。.....それぐらいは絶対にするさー」


「変わらずの母性で感謝だ」


それから俺は苦笑いを浮かべながらうどんを手に取る。

ソーキそばも美味しいよ?、と言ってくる由依。

ニコニコしながら持ってきた。

俺は、ああ。そうなのか、と由依の手を握る。

すると由依はビクッとしてから俺から手を退いた。


「.....ど、どうした?」


「.....い、いや。何でもないさ?」


「そ、そうか?」


ヤバいコイツにも嫌われたのか?

俺は考えながら青ざめる。

だがその反応を見ると。

赤くなっている。

何だこの反応は、と思う。


「ご、ゴメンなー。私、今は手を握られるのは.....」


「.....あ、ああ。そうなのか。怪我でもしているのか?」


「怪我じゃ無いさー。.....でもちょっとね」


「???」


よく分からんが、握るな、というなら握らないでおこう。

考えながらそのまま俺はあと少しで完成出来そうなソーキそばを受け取る。

これは美味しそうだな確かに。

コンビニにこんなもんが置いてあるとは。


「コンビニの製品とは思えないな」


「これは私が作った分さ?」


「.....お前のかよ!!!!!」


何だよそれ!?

俺は額に手を添えながら、でも有難うな。これお金払おうか?、と聞くと。

要らないさ、と笑顔で言う由依。

それから、でもその分.....私に優しくしてさー、と言う。

は?、と考えながら俺は目をパチクリする。


「お前にはかなり優しくしているつもりだぞ?」


「そ、そうだね。それは知っているさー。.....でも.....」


「.....?」


「今度、か、買い物に付き合ってくれない?」


「.....買い物?別に良いけど?」


「やったさー!」


はいさーい!、と言う由依。

何だそりゃ、と思いながら由依を見た。

はいさーいってそういう意味じゃねぇよ、と考えながら。

そして、まあじゃあこれ貰ってくわ、と笑みを浮かべてから由依を見る。


「うんうん。義妹ちゃんと一緒に食べてほしいさー」


「分かった。じゃあ帰るな?」


「うんうん!義妹ちゃんに宜しくね!」


それから俺は帰る事にした。

適当な品物を買って、だ。

義妹が喜びそうなアイスも買った。

よし状態は完璧だ。


〜〜〜〜〜


グショグショだ。

何がといえば下着が。

何回イったかも分からない。

自慰行為をし過ぎた。

股間が痛い。


「.....お兄.....ちゃん.....」


もうあちこちが痛い。

何をしているのだろうか私は。

鬱憤を晴らす様にずっと自慰行為をしている。

イキすぎて苦しい。


「.....ハァハァ.....」


そんな感じで居るとドアがノックされた。

私は飛び起きる。

すると、アイス買ってきたぞ、と声が。

その言葉の次に、ドアの外に置いとくから、と声がする。

何でそんなに優しいのだろうか。


「下着を着替えて.....アイスを食べようかな」


私はそう決意してから起き上がる。

そして潮吹きしてびっしょりのシーツを持ってから。

そのまま洗濯をする為にコソコソと動き出す。

それからアイスを部屋の中に入れた。


〜〜〜〜〜


「何をしているんだアイツは」


そんな事を考えながら俺はドアからこっそり見ていたが。

シーツを変えたりしている。

寝小便でもしたのか?

考えながらも、まあいっか、と思いながらそのままドアを閉める。

それから大欠伸をしてから勉強道具を取り出す。


「.....テストももう直ぐあるしな」


俺は考えながらそのまま勉強を始める。

耳にイヤホンを身に付けて、だ。

それから集中し始める。

イヤホンに音楽は流さない。

音を遮断するのだ。

なるだけ、であるが。


「.....」


そんな感じで勉強を始めているとドアがノックされた。

それからドアが開く。

そこにカノンが入って来る。


は!?、と思いながら目が飛び出そうな感じでカノンを見る。

何でだ!?今までこんな事は無かったぞ!?

コイツからこんな感じで部屋に入って来る事とか、だ!

嘘だろ!?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る