『それがどうした。』
この言葉が芽夢ちゃんの苦悩を物語っていましたね。
思春期だからこそ、たくさん考えますよね。
それぐらい周りが自分が目まぐるしく変わっていきますから、心が揺れますよね。
そして、圧倒的な差を見せつけられれば、自分がちっぽけに思えます。
それでも、芽夢ちゃんは萌奈花ちゃんの事だけを考えて追い続けてきた。
その関係がすごく素敵で、お互いが認め合っていた存在だと言葉にした事で、これからも続いていく。
この日の出来事がこれからの2人を支えていく。
そう思えました。
キラキラ輝く素敵な作品をありがとうございました!
作者からの返信
ありがとうございます!
この、思春期特有の自分が何者になることができるのか、ぐるぐる一人で思考するような感じ、ありますよね。
身近な人と差を感じて、思い悩んだり……
けれど寄り添い続けた関係そのものが、萌奈花にとっても大事なものでした。
支え合う二人はきっと、それだけで特別な何かになっていくのだと思います。
こちらこそ、読んでいただきありがとうございました!
登場人物の気持ちを丁寧に表した心情描写がよく、感動的にかけていました。
また、その心情描写などにより脳裏に音楽とともに2人の状況が現れてきました。
素敵な作品ありがとうございました。
作者からの返信
ありがとうございます!
心理描写を楽しんでもらえてうれしいです。
とても面白かったです。
諦めないで何かを続けることに意義があるのだと学びました!
作者からの返信
ありがとうございます!
どんなシンプルなことでも代わりのいるようなことでも、突き詰めればそれはひとつの個性と才能です。
レビューもありがとうございます!
才能というものは、時に周囲と壁を作ってしまうものですが、彼女たちはもう大丈夫そうですね。
萌奈花の、芽夢への言葉に、とても心をうたれました!
作者からの返信
コメントにレビューに、ありがとうございます!
他人とは断絶した才能は時として孤立することにもなりますが、芽夢が萌奈花を追い続ける限り、萌奈花は本当の意味で孤立することはないのだと思います。
萌奈花と芽夢は、お互いがお互いの支えとなる存在です。
編集済
「薄墨」を拝読後、ふだんはどのような作品をお書きなのだろう? と知りたくなり、眼についたこちらを読ませてもらいました。
アキレスとジョナサン。アキレスといえば神話、ジョナサンといえば「かもめのジョナサン」が想い浮かぶのですが、この作品におけるアキレスとジョナサンの意味を教えていただけますでしょうか。
憧れている人にとってのかけがえのない存在でいたいと願いながらも、我が身は詰まらないものだと卑下してしまう思春期の苦しさ。萌奈花ははるか先を走っていて、わたしはとても追いつけないと俯く芽夢。
ところがその萌奈花から、他でもないあなたが追いかけて来てほしいと望まれていたという望外の幸福。
少女時代の限られた時間の刹那に生まれたものは形のない水しぶきのように一瞬のものですが、二人の少女の想い出の中にいつまでもキラキラしていることでしょう。
追記)
解説ありがとうございます! アキレスとジョナサンと出ているわりには全く触れていないので、何かよほど深い意味でもあるのかとお訊ねしてみた甲斐がありました。よく分かりました。
作者からの返信
お読みいただきありがとうございます!
タイトルは説明ないと分からないよなあと思いつつ、本文中で説明するのも野暮ったくなってやめたところなんですよね。
アキレスは「アキレスと亀」のアキレス、ジョナサンはおっしゃる通り「かもめのジョナサン」のイメージです。
芽夢は萌奈花に寄り添おうとしても決して追いつくことはできず、しかし萌奈花から一番最初に萌奈花を追いかけ始めたから後から追う誰も追いつけないと言ってもらえた、アキレスであり亀でもあります。
萌奈花はただ走ることを突き詰め、他の何物をも削ぎ落としてしまうような危うい純粋さが、ただ飛ぶことを追求したかもめのジョナサンをモチーフにしてます。
ついでに「亀」と「かもめ」は真ん中に「も」が入るか入らないかの一字違いなので、「も」が中に入る→萌奈花と、ま行の音で構成されるけれど「も」は入らない芽夢、という名付けになってます。
芽夢はちょっと強引ですけど。
青春時代の自分が何者なのか確立していない苦しみ、才能というステージの差、そんな悩みをかかえながら、萌奈花の方も芽夢を特別な存在と認識していた。
少女時代の刹那のきらめき、そういったものを感じ取ってもらえて、うれしいです。