第3話

その日の晩、寝てたら、ボクのところに霊のあらわれるのを感じた。

ボクの体を優しく包み込んで愛撫しているような感じだった。

それから顔にキスしているような感じもした。


ボクは明日の朝も起きて中学に通わなければならないから、黙ってそのまま寝ることにした。

なんとなくだけど、女の子のような感じだったから。

なんとなくだけど、女の子に優しく愛撫されてるような感じだったから。


翌朝、起きて、祖父母と朝食を食べてる時、もともと、この家には、いくつか霊も存在しているような気配だった。

きっと祖父母を守ってくれてるんだろうな~って思った。


それから、毎晩、ボクの部屋で、夜、寝てると、いつも同じような霊のあらわれるのを感じていた。


でも、中3だし、高校受験のための勉強もしてるし、転校した中学に慣れなきゃならないし、特に何より、中3だから、霊の女の子より、えっちな女の子のほうに興味あった。

だから、実際、霊のことを考えるより、毎日いつも、えっちな女の子のことばっかり考えて暮らしていた。


部屋で勉強していても、えっちな女の子のことばかり考えてしまい、ついついノートにえっちな女の子の絵を描いてしまう。

勉強を終わって、寝ていても、えっちな女の子のことをいつも考えているから、霊のあらわれる時も、その霊をえっちな女の子だと思ってしまう。

なんとなく、霊に愛撫されキスされてるように感じるのも、もともと、えっちなことばかり考えているからなのだろうか。

いや、それか、霊も、もともと、えっちな女の子なのかもしれない。

ボクにとっては、毎晩愛撫されキスされてる感じだから、どうしても、もともと、えっちな女の子の霊なんだと考えてしまう。


しかも、部屋にいると、えっちな女の子の絵を描きたくて描きたくてしょうがない。

勉強するために机に向かってても、手はえっちな女の子の絵をついつい描いてしまう。

だから、霊はもともと、えっちな女の子で、ボクは、そのえっちな女の子の絵を描いているのかな~って思ったりする。

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