心音

プレゼントの喜びが減っていく反比例みたいなカーブで


君があいなぷぅみたいに笑うから僕はあいなぷぅを好きになった


星明かりだけを頼りに進んでも星にはたどり着けなかった僕等


ミキサーで混ぜていいもの飲み込んでほぼ虹色の明日が欲しい


今月はみんなの部屋はバラバラでぬいぐるみには心音がない


MDを引っ張り出して二日間僕は僕の僕になれるよ


カップ麺辛いやつと再会しまた今度だよ指が痛んだ


都合よく生きていくからエクセルをどんどん方眼紙として使う


ペンだこが筆箱一つ分あってすべてが中学生のやつで


雷が一つ一つ光ってるああいう風にあきらめていこう


三日間君のことを忘れてたそれぐらいにそれぐらいの日々


「このバスは新町に行きますか」「そういうバスで私はありたい」


祈り(十時までに荷物が届きますように)憂い(十二時が来ますように)


高校生カップルが座っていたベンチに秋の予告一粒あった


少しずつ明るい夢は朽ちていくニコニコ動画で栄養補給


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