オーケン
感動のシーンで言いたくないけれどバルサミコ酢が目に染みている
色々と言いたいことはあるけれど今は勇気のサプリが欲しい
干潟には君の小宇宙が眠ってる女神はやっと貝殻の中
DVD予約ができない深海魚今を必死に泳ぎ続ける
叫びたい日に町は平穏で平穏すぎて「平穏なんだよ!」
不味いものはどんなときも不味い 美味いものを蓄えていく
むき出しの眼鏡を置いて眠る夜安心というほどでなくても
あの保育園に忘れたどうぶつしょうぎ そろそろ大人になっただろうか
二年前瓦礫の向こうで見たものを誰も尋ねてこない四月
専門学校の最後の卒業生が良いレポートを書いた 良いね
ひび割れの数だけオーケンの顔思い出し生き急がない隊列を組む
許せない言葉が閾値に近付くも手をつながせる理性の眠り
生きていた生きています生きたいですそれを言わずに過ごしたいです
あそこには何があっただろう 時間は記憶も更地にしていく
梅の木があったところにできた部屋老いゆく人は魚拓を飾る
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