円唇母音
揺れてない揺れた? 揺れたんだそうか 震度三なければ日常
あの日々を「そして、そして」でつないでも「でもね、でもね」で終わりが近い
気まぐれで散らぬ桜があるとして あるとして、ですでに哀しい
熟れ切った想いも布団出られない 圧倒的に私は私
存在がその存在が愛される君は小さなジャイアント馬場
学校は君達のもの学校は僕達のものさよならのもの
ハッシュタグ付け忘れたのあなたまで届くの三年遅れるかもね
あなたへと突き出た心の半島は理性の波で島になれない
永遠に出会えぬ右と左の目 雌花と雄花ぐらいの距離で
訳したらいい言葉だったときシャツの英字は少し照れてる
この町はアンタレスから遠すぎて君の鼓動が聞こえすぎるね
僕たちは今日も壁を壊せない鳥居みゆきの一歩手前で
夢だから大丈夫だと言い聞かせメールを送る現の君へ
二十年経って僕らは変わったねでんでん太鼓のでんでんがない
冬だったマフラーの中少しだけ僕を睨んで冬だった君
いつもよりさらに赤いルージュから円唇母音が美しく鳴る
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