第38話
「うちの犬は、ゴールデンレトリバーで太郎と言います」
「あ、はい。守さんにお聞きしました」
「外に、犬小屋を作ってもらえないでしょうか?」
「はい。もちろんです」
即答した。
「そのデザインを考えて、守に連絡してあげてください。喜びます」
「はい。わかりました。どういったものをご希望でしょうか?」
まじ、職人かなんかなのか。
「太郎を見て、インスピレーションで考えてもらえますか?」
「わかりました」
その後、明日の段取りを説明。全然文句言ってこない。あなたの兄は、しょっぱなから文句言ったぞ?これ、やる意味あります?とか。太郎と対面すると、かなり慣れた感じで接している。
「あなたは、獣医を目指さなかったんですか?」
太郎をよしよしとしている。
「なろうと思ったことはあります。でも、ヘビが苦手で…」
「なるほど。そういう理由ですか」
私には苦手とかそういうものなどないので、感覚がわからない。
「それに、勉強はあまり得意ではないんです」
「そうなんですね」
私ばかり話してるから、守とも今度直接話しさせてあげよ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。