第7話

待ち合わせ時間より早めに仕事を終わらせて、公園で待っていた。が、冬の為寒い。うーー、お堅くしゃべりすぎて嫌われる可能性が高いから、ちょっとリラックスしたい。なら、お酒飲むか…。

でも、タメ口とか嫌いだったら…いや、そもそも私とかどうでもいいのかもしれない。私は男の人の部屋に入ったことはないし、いつも、ホテル行ってたし、うちに来る人もいない。そもそも付き合えたことなんてない。

足助くんはモテるから、もしかしたら結構いろんな人を泊めてるのかな。付き合えるなんて考えたことはないけど、また会う約束は絶対したい。だって、私…もう獣医さんと接点なんてなくなってるから。


ベンチでお酒を飲みながら待つ。こんなに楽しみなんて、私ったら若いかも〜

足助くんは第一声なんて言うかな?外でお酒とか飲むんですか?みたいな。


しかし、なにしてるんですかと言われた。そんな言い方するなんて、痺れる。しかも車なんて乗ってる。かっこいい。もとからかっこいい。移動中も話してくれるし、もう、嬉しすぎて記憶ない。でかいマンションに到着して、エレベーター移動して…

美しい白っぽいお部屋に到着。これは、うちの研究室くらい清掃されてる。さすが足助くん。私の想像してた男の人の部屋と違っていい!そして、部屋を充てがわれたけど…

布団とかいつも用意してるの?来客多いの?


「先にシャワーどうぞ。案内します」


え!?おお!?えー?なん、なん…え!?


「先生、こっちです」


ま、まさかそういうことなんでしょうか?足助くん?本当?楽しみすぎる!


バスルームはそんなに広くはないけど、快適。こんなに綺麗にしてるんだもん。新品みたいよ。結構新しいとこに住んだりするんだろうか?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る