第5話

「先生、うちは宿泊施設じゃありません」


「お願いします…」


なんだよそれ。みんななんでうちに泊まりたがるんだか!でも、さっきの話はちょっと本当っぽいし…


「…わかりました」


まったくだ。俺より年上の女なんか眼中にないんですけど?しょうがないから1日だけ泊めることにした。プライベート見られるのは嫌なんですけども?ま、ほぼ接点ない先生だし無視しよ。


仕事終わって、先生を迎えに行った。モデル事務所じゃなくて、その辺の公園を待ち合わせ場所にしてきた。なんで?


「先生、なにしてるんですか…」


ベンチで缶ビール飲んでるし。冬なのに。


「足助くん、待ってました」


「時間指定したのそっちですよね?なんでビールなんか飲んでるんですか」


「シフトを知り合いに見せてもらって、足助くんの帰る時間を調べてたんです」


「…そうですか。車乗って下さい」


「車…?」


以原先生はびっくりしてる。


「大学のときも車で通ってましたよ?」


「そうだっだ?」


何も知らないのかよ。

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