Episode.1『Typical Reincarnation』

 ミーはユージュアルにスクールへ通おうと思ったら、途中でファントムキラーに刺され、あろうことかパラレルワールドにリィンカーネーションを果たした!

 しかもぶっ飛んだチートスキルを持ってね。


 リィンカーネーションしたら最初はモンスターのストマックで目覚め。

 エスケープすると瞳をシャインさせるオールドメーンに会い。

 オールドメーンは認知症で即座にミーをリィンカーネーションさせたことを忘れ。

 帰れなくなったことがデジションすれば、Seitoと名乗るオールドメーンのソンに会い。

 ついて来いと言われてたので、現在ムーブ中だぁ。


 そしてミーは今インポータントな事に気がつく。チートスキルを活かして元のワールドに強制リターンも可能だが、バックした所でミーは既に向こうではデッドしていることを。

 つまり、元のワールドに戻っても、ユージュアルのライフを送る依然のプロブレムということだぁ。


「っていうことなんだ!」


 ミーの隣を歩くSeitoが突然マウスを開く。そのスピーチから察するに、ミーが何かスィンクしていた時に何かをスピーキングしていたのだろう。


「ソーリー。なにも聞いて無かった。ワンモアタイム説明よろしくぅ」


「Oh……。あぁ、Umm。まぁ、このストーリーは目的地に着いたらアゲイントークされると思うから、今度はしっかり聞いてね」


「Ok」


 そうSeitoとトークすると、すぐにミーの目の前にビッグなストーンウォールが見えたぁ。

 ウォールの上は凹凸型にホローが出来ており、ユニフォーミースペースでウォールの上にソルジャーらしき人影が見える。

 言わばこれはキャッスルウォール。そしてミーが来た目的地とは、恐らくキングダム。


 左右を見渡せば、奥までずっと続くウォールがあり、視界中央には、グレイトエマンシペーションされたウッドグレイトゲート。そこに二人のソルジャーがゲートキーパーをしていたぁ。

 そこに、ミーが進もうとウォークを進めると、すぐにそのソルジャーにストップされた!


「Welcome!。プロトスキングダムへ。IDはありますか? どのようなご用件で?」


 IDなんてものはない。一応ミーはハイスクールスチューデントだからスクールIDはあるが、当然あんなものはノーマルから持ち歩いていないねぇ。

 ミーがどうしようか言い淀んでいると、Seitoがフロントに出る。


「Kiritani Ichiroのソン。Kiritani Seitoです。キングのオーダーに従って代わりに連れてきました」


「連れてきた……? Wow!! どうぞお通り下さい!」


 ショックな事実とエクスペクトしていた事が同時にミーの頭に入ってくる!

 一つは、Seitoがどう聞いてもジャパニーズネームだということ。

 一つは、このソルジャーの態度から見ると、ミーはブレイブマンとかインポータントパーソンなのだろう。


 そうしてそのままグレイトゲートを通り、シティーの中を進み、ロイヤルパリスのゲートをオープンさせられ、まっすぐキングスペースまで辿り着いたぁ。

 キングスペースは、ミーが入ってきたドアから奥のインペリアルスローンまでレッドカーペットが伸び、インペリアルスローンまで続くロードを両サイドから挟むように、シルバーアーマーを纏ったソルジャーがユニフォーミースペースで立っていた。


「キング! 転生者を連れて参りました!」


 Seitoはミーの真横で膝をつき、キングであろう奥のインペリアルスローンに座るマンに、転生者を連れて来たこと伝える。


「Ok。宜しい。さてそこのユー。ストーリーは聞いておるな?」


「No、聞いてない。もう一度説明をプリーズしようとしていたところだ」


「Ok。ならば改めて、儂のマウスから伝えてやろう……」


 キングであろうマンは、ブレスを吸ってからラウドボイスで説明する。


「此処は、いやこのワールドは今! デーモンキングの力で滅ぼされかけておる! 歴代1000万年も続くヒストリーがあり、デーモンキングが復活する度に、ブレイブマンがそこにはおった。

 ブレイブマンは、デーモンキングが復活する度にシールし、このワールドをプロテクトして来た。バット! 今回のブレイブマンはデーモンキングのシールにエラーを起こし、デーモンキングパワーは一気に増大。我等に打つ手は無くなってしまった。

 そこで我々が唯一、一つだけワールドをセーブするテクニックを見つけた。それはアナザーワールドのゴーストをこちらへリィンカーネーションさせ、ブレイブマンとサブリメーションさせる事! そう、お主の事だ……」


 なんてことだ。エスクペクトしていたことがジャストしてしまった!

 つまりこの先にある展開とは、もう一度このキングに「ステータスと唱えろ」と言われるだろう。そしてそこでミーはチートスキルを手に入れ……ヒロイックストーリー……を。

 いや、デストラクションストーリーを始めることだろう。


 そう、ミーのチートスキルは、インコンパラベルネスというワードを塗り替えるほどに、デストロイしている。

 ミーは展開もファイナルも分かりきっている事に大きくブレスを吐く。


「はぁ……」


「どうせミーにはパワーが無いと思っておろう? 安心せよ。リィンカーネーションの際、ユーには何らかのスキルがつけられたであろう? ステータスは見たかな?」


「あぁ、色々とリスキーパワーがな……」


「リスキーとは……?」


「Umm。セリオスを出せばこのワールドをデストロイしかねない……そんな感じ?」


「ほーう。それは頼もしい。ならば、アオス! ステータスオープンを頼めるかな?」


 ミーがイージーにスキルのリスキーを伝えると、キングはそれがジョークだと思っているのか。or、それほどのパワーを持たなくとも、かなりのパワーがあるとみているのか。

 キングはアテンダントだろうか。隣にずっと立っていたファザーの服を着たマンを呼んだ。


「はい。かしこまりました。それでは、ステータスオープンをぉぉ……!?!?」


 マンはミーのステータスを流れ作業で見るや否や、同時にマウスとアイをかっ開いてサプライズする。

 まぁ、このステータスを見ればそんなリアクションするのは大いに分かるねぇ。


「どうしたアオス!! 何が分かったんじゃ!」


「訳が分からない……キング、このマンはハザードです。リアリー……リアルに! キングダム。いや、このワールドをデストロイしかねない。そんなパワーを持っております……」


「ほう……つまりカモフラージュスキルということか。なにアオス。慌てることではない。そんなエクセスカモフラージュを我前でやると言うことは、それほどセルフアシュアランスを持っているということじゃな?」


 なんと、キングはミーのステータスをカモフラージュしているのではとダウトした。

 これはもはやフールと言うべきか、それともジーニアスと言うべきか。まぁ、どっちでも良いけど!


「あぁ、そうかもな」


 どうせこの様子だとトラストしてくれそうに無いので、とりあえず合わせることにした。

 ファザーの人は相変わらずマウスをあんぐりと開けて固まっているが。


「ブレイブマンはエンシェントからハイパーパワーを持っていることは知っておる。バット、エクセスカモフラージュすることなど、すぐに分かることじゃ。

 アンドレ! しっかり、どんなパワーを持っているか見てくると良い。

 もしかしたら……カモフラージュだけのデッドヘッドという可能性もあるからのぉ……」


 フールだ。このキングはフールだと確定した。ついさっきセルフでブレイブマンはストロングと言ったってのに、逆にブレイブマンを疑うとは。

 なんてフールなんだ!!


 そうすると、キングは周りに立っていた他のソルジャーよりも、一際ヘビーエクィプメントをしたソルジャーを呼び、ミーのパワーをジャッジメントしてこいと伝えた。

 すると、そのソルジャーは死んだようなアイで、ブレスを吐きながら、返事をした。


「はいはい。どうせキングの言う通り。カモフラージュしか使えないデッドヘッドですよ。ファザーも、もう少しパーソンを見るアイを鍛えた方が良い。

 さっきからキングの前で膝を付かないヒューマンがそんなにストロングな訳が無い……」


 そう言うのでミーはふとファザーフェイスを見る。

 全力でフェイスを横に振っていた。恐らく、ミーがカモフラージュすらもしていないことを唯一わかっているのだろう。


「では、Mogami Rindoだったかな? 私に着いて来たまえ」


「Ok」

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SUPER ARMOR!Slovenly Man Parallel World Story Leiren Storathijs @LeirenStorathijs

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