※第69話・炸裂
高度九六三二メートルより相生橋を目標にして投下された一発の爆弾は核分裂を進行させて致死量を超える放射線それはさながら死神の鎌を降り注ぎ建物内外関わらず肉体を地下室までも貫いて内部温度が二百五十万度にまで上昇すると島病院の上空約六百メートルで炸裂し青白い火球となって膨れ上がり紫色に染めた空気で生活の朝を呑み込んでいき地上を家屋を行き交う人を約三千度の熱で焼き尽くし直下近傍の人々は血流が沸騰し肉体を蒸発させてあああああその姿は影だけを残して揮発した塗料はふつふつと泡を立て屋根瓦には原因不明の硝子質が浮き上がり銅板張りのドーム屋根は溶け落ちて道行く人の皮膚を焦がして指先まで剥がし肉を焼き血潮を蒸発させた熱線は音速を凌駕する衝撃波に乗せられて相生橋をめくり上げ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます