伝えたいことは


たくさんあったのに

何ひとつ伝えられないままに

時間だけが迫ってくる

焦る心が空回りして

無性に泣きたくなる

ひとつでいいからあなたに届け


“毎日思ってる

あなたのこと毎日思ってる

照れくさくて言葉にできないけど

いつでも好きだから”


あの夜、

あなたが私のこと訪ねてくれたみたいに

あなたの支えになりたい

ひとりよがりでももういいや


人込みに紛れる後ろ姿見ながら

まだ心が話しかけてる

がんばって

げんきだして

いつでも頼って

そのどれも口にできなかったけれど


もどかしいなぁ

伝えたいことは

やまほどあったのに

電車はホームを抜けていく

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る