誰だって悩んだ
昨日まで どうやって笑っていたのか わからなくなり
ここまで どうやって歩んできたのか わからなくなる
目の前には おびただしい数の人、人、人
そんな中で 青年は 己を見失う
上も下も 西も東も あいまいに
世界がぐるぐる回り始め
青年は 進む道を 見失う
彼の行く道には 余分な看板が多過ぎる
有難迷惑な 愛のない矢印が多過ぎる
青年の若々しいくもりのない目は
板の向こうの大人の打算を見る
うんざりして 瞳に影がおちるその表情を
大人は彼のせいにするけれど
現実に押しつぶされそうになりながら
まわる世界に ふらふらする足をふんばり
愛のある看板だけは抱きしめて
青年は また 歩き始める
前か後ろかもわからないままに
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