前世の記憶から、転生した先でも強い意志を持って死のうとする主人公の、首尾一貫した一連の自殺行動が真に迫っており、
あらすじにある「処刑台一択」という文言とともに今後の展開を期待させます。
悪役令嬢に転生して、破滅の運命を回避しようとする作品は数あれど、破滅の運命を突き進もうとする作品にはお目にかかったことがなく、既存作品のアンチテーゼとしても面白いと思います。
また、主人公の行動原理がとてもわかりやすくて先が気になる一方、周囲の人間との信頼関係が築かれることで、この主人公の考えがどのように変化し、どこに行き着くのか、
本当に転生先は悪役令嬢で、突き進む先は処刑台なのか。
目が離せません。