第3話

ボクはあやめ。文女と書いて、あやめ。


妹はパリで生まれた。

空里と書いて、くうり。


ボクの小4の時に、空里は幼稚園に入った。


家の近くの公園に、いつも空里といっしょに遊びに行く。

イレーヌちゃんも、ボクといつも行動を共にするから、空里をいれて3人で、遊んでいる。


イレーヌちゃんも、ボクも、美術館に行くの好きなので、空里も連れて、よく美術館にも行っている。


ルーブル美術館に行ったり、オルセー美術館に行ったりしている。


イレーヌちゃんとボクは、オルセー美術館に展示されている、カバネルさんとブーグローさんの「ヴィーナス誕生」の絵を好きだから、空里と3人で、「ヴィーナス誕生」をよく観に行く。


3人でセーヌ川の遊覧船に乗って、パリの街を眺めている。空里は、この遊覧船に乗るの大好きだから、日曜日には、よくセーヌ川の遊覧船に乗っている。


エッフェル塔のよく見える丘にも、3人で行って、そこも公園にもなってるから、そこでオモチャの飛行機を飛ばして遊んだりしている。


ボクも女の子みたいだから、3人の女の子で、いつも遊んでるように、パリのまわりの人からも思われているはずだ。


空里から見ても、イレーヌちゃんとボクとは、もうちょっとしたら結婚するのかなっていうふうに思えるみたい。


小4くらいから、ボクは、ママに教わって服を作りはじめた。

ママにミシンの使い方も教えてもらった。

自分で作図してパターンを作って、布地を裁断して縫製して、服を作っている。

空里の服も、いっしょに作ってあげている。

「あやめっちの作ってくれる服、めっちゃ可愛くて好き~」

って空里も言ってくれてる。


空里といっしょにアクセサリーも作っている。

サンフランシスコで、ママのお姉さんはアクセサリー店をやっているから、空里とボクの作ったアクセサリーを送ってる。

お姉さんも

「あやめっちと空里ちゃんの作ってくれるアクセサリー、めっちゃ可愛い~」

って言って、お店に飾って売ってくれてる。





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