第94話 お酒とおつまみ

 春が近くなってきた。寒い日がぶり返しているが、もう少しで春である。

 小学生のころ、春、僕はクラス分けで五年三組になった。嬉しかった。なんでかって? 昔、『五年三組魔法組』って特撮テレビ番組があって、結構気に入っていたからだ。こどもの頃の僕、単純でアホである(笑)。自分では今思い返すと、ちょっと可愛いとも思う(爆)。


 さて本題、お酒のクラス分けの話。先日、リーズナブルなクラスのスコッチを購入。ストレートで少しだけ口に含む。もうがぶがぶいける年齢ではないので、最近は一本買うと一月以上かかって飲んでいる。二十代の頃は半月で一瓶をあけていた。今はチビリチビリと口に含む程度なので、ほぼ酔うことも無い。人と飲みに行く、会うときだけハイボールなどにするが、基本スコッチは微量のストレートにお伴のチェイサーがあるといい。


 スコッチの好みの幅、クラスは以前に書いたかも知れないが、スーパーなどでも買うことが出来るような商品、僕はお手軽なブレンデッドが好きだ。クラス順で見るとブレンデッド、シングルモルト、ピュアモルトの順のランク付けになっていく。一番庶民派クラスのブレンデッドの中でも、またクラス分けがある。ノーマルな二年以下のもの、三年もの、七年や八年もの、十二年もの、二十年ものと樽の寝かし具合などで、またまたグレードがあって順に高級になる。さらにはラム酒などで使っていた樽で寝かせたもので熟成した香りものも最近は人気なようだ。

 ブレデッドって何のブレンドと知らない方もいるかも知れないので軽く触れると、スコッチウイスキーは、モルト原酒とグレーン原酒という原液があって、それを3:7程度に組み合わせることで味やコクを出しているという。珈琲がひき豆粉を混ぜて売るのをブレンドと言うが、あれに近い。酒蔵、蒸留所ごとに、いくつかの原液の組み合わせがあり、その加減であの味が成立している。

 僕の一番のお気に入りはバランタインの十二年ものである。が、節約のため最近はファインネストが多くなった。他の銘柄でも最近は同等のノーマルなものが多い。おおよそ一本千円ちょっとで買うことが出来る。それを二ヶ月弱で飲むのだから、まあお得な飲み方だ。もう年齢的に量もペースもゆるい。


 こういうのを家で楽しむときにおつまみを自分で作ることがある。安くておつまみっぽい料理を用意するのが僕の晩酌の特徴である。特に時間の余裕がある時は二品以上作ることもあり、それを晩ご飯にしてしまうこともしばしば。

 一番はショルダーベーコンを短冊状に切って、軽く水洗いしたほうれん草をザクザクと切る。それを一緒にサラダ油で炒める。ものの一、二分でほうれん草がしなれば、軽く胡椒をふって出来上がり。ほうれん草とベーコンのソティである。すごっく簡単なのに美味しくて、健康的な料理だ。塩などふらなくてもベーコンの塩味だけで十分美味しい。酒も進む。

 次に安上がりで美味しいおつまみ。調理は木綿豆腐とサツマイモを茹でるだけ。そのまま木綿豆腐を素手で割って、五百円玉程度の大きさにする。そこに茹でたサツマイモを角切りにして混ぜる。両者とも勝手にぽろぽろと崩れる。上から胡麻と田楽味噌をかける。これで甘辛のおつまみが出来る。これは辛口の日本酒に合う。まあ、おかずとしてもいけるかもね。

 ふたつとも二百円前後で出来るし、ほぼ簡単に作れちゃうお料理である。若くからひとり暮らしをしていた僕は、結構いろいろと料理を楽しんでいた。なので、おつまみは創作系も随分ストックがある。当然、素人料理なので安くて簡単に作れるモノばかりである。

 まあ、気になったら参考にしてほしい。味の濃淡、さじ加減はお好みで自分流にすると良い。では乾杯。


 

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