第66話 書いている途中で
六十六回目。結構な吉数だ。ショパンの夜想曲、すなわちOP9-2を聴きながらこの文章に対峙している。既に本日、朔日参りを終えて、必需品の買い出しを終えてからの今である。
本当に久しぶりに横浜の西口に行った。かつての昭和な風景が広がっていた場所、ビブレの先にイオンの真新しい大きなビルが完成間近といった感じで、足場も外されていて外観を見ることが出来た。見慣れていたあの昭和なダイエーも悪くなかったが、今風の景色には勝てない。
駅から橋を渡ったあのダイエーの周辺までは、個人的にかつての八十年代の新宿西口のような雰囲気を感じている。ファストフードと簡易飲食店、量販家電店、雑貨店がひしめき合っている都会ならではの賑わいがある場所だ。だが新宿西口のそこは、当時とは結構雰囲気が変わって、二十一世紀の今は、外国人観光客をターゲットにした免税店がひしめくため、それが町の主な役割となって、かつてとは少し趣が変わった。
横浜のここは、ずっとかつての雰囲気を残しているので、庶民的な買い物、安売りを求める人々が集まる周辺市民の商業集積地となっている。元町商店街や伊勢佐木町商店街のような町を単位としての洒落た固定客や国内の観光客をターゲットにしたモール的なものでは無く、横浜駅西口周辺は自然発生的に形成された生活のための嗜好品、日常品を安価で売りさばく店が多い。素敵なのは楽器店やハンズ、輸入CDや中古CDの店が元気に営業している場所、そして今は少なくなったウェンディーズのハンバーガーも食べられることだ。
さて本題に参ろう。
『時神と暦人』のリライト「♫第五話❷ 時魔女の夜会とゲートキーパーのヒメカンゾウ(下)」の部分がおおよそ出来上がった。……が、手直しの部分が多く、少々時間を要する。何となく前回と一緒で良いかな、と思ってリライトをしていたのだが、つじつま合わせが下手くそになったと感じる部分が多かったため、少々テコ入れしたら結構な文章量になってしまった。そのためその部分でのつじつま合わせが、再度また必要になり、少々プロットの前後関係をいじる必要が出てしまった。やぶ蛇とはこのことだ。何をやっているのか、まったく。
この土日でアップできるかと思っていたが、以上の理由から少し延びるのは必然となった。こだわるとキリが無い。リライトのはずが新装の一歩手前になりそうだ(笑)。
なんか言い訳めいたエッセイだなと少々罪悪感もあるが、キリッとした物語に近づけるための時間が必要なのでご勘弁願いたい。ま、僕ごときの
来週以降にはお目にかけることが出来そうである。九月中という予定はなんとか守れるかな? これが終われば、あと一話分、第六話だけで「東国・御厨に流れる時間物語」のリライトは終了となる。そうすれば、「伊勢志摩にそよぐ風の物語」の最新話に取りかかることが出来る。『時神と暦人』、なかなかの長期戦、長い物語になっているなあ、と我ながら感じた。書き始めのファーストシーズン、十四、五年以上前、美瑠と山﨑の物語の時はここまで続けるとは思ってなかった。誰かに頼まれなくても、自分自身が世界観を楽しむ事が出来れば、物語は勝手に続けられるのだな、と自己満足感(笑)。次のシーズンでは暦人の世界観を俯瞰する物語を考えているのだが、それは目の前のことが全部終わってからなので今は封印。
ああ、ピアノの音色に癒やされる。ではまた。
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