第52話 今日もお天気、夏気分

 五月がはっきりしない天気が多かった分、ここ数日の晴れが嬉しい。

 ネット上の知人の皆さんの作品告知が元気だと、なんか嬉しくなる。Twitterで告知を見ると、「ああ、こんな風に工夫しているのかあ、すごいなあ」などと感心させられることも多い。

 さりとて見習うのかというと、でも、そうでも無い(笑)。僕はそういうのが得意では無い。そういう方向性に自然と向いている人がうらやましいが、いつものこと、慣れないことをやって、下手にまねすると大やけどになる(爆)。

 基本、僕は一人で物語と向き合っていれば楽しいのである。いつも常に定位置のポジションはそこだ。バイタリティに欠ける性格は治らない。コツコツとしか出来ない人だ。換言するとある意味で残念な人である。


 さて今回も作品と向き合うお話。長いこと「神明社とガールズネーム(仮)」としていた作品群なのだが、ようやく統一タイトルでアップし始めた。全体を囲う題名を用意したのだ。

 今のところ、この作品群はカクヨムさんが初見発表の場にしてある。そのためここの小説媒体だけはオリジナルの命名で残すことにした。

 こちらの小説媒体では、特徴として、サブタイトルを統一タイトルにしている。例えとしては、「●●の神明社 -恋とご縁の浪漫物語・(地名)編-」といった感じになって行く。以後、リライトしたり、続編をあげたものなどから順に、タイトルに手を加え直して、こちらのサブタイトルを付与している。


 こちら以外の小説媒体は『恋とご縁の浪漫物語』というメインタイトルに、短編集のオムニバス形式で一話一話を章立てにして、その章に個々のタイトルを冠している形だ。なので一話一話を独立させず、全ては同じ作品としてカテゴライズさせた。カクヨムさんで発表後に、他の媒体にはワンテンポずらしてアップしている。


 改めてみると、結構気に入ったシリーズのなのだろう。ネタに尽きることがない。珍しく、僕の作品では初めて、時間移動やアヤカシもの、科学的異次元世界などは一切出てこない、すごくプレーンな小説を継続的に書いている。人間歳をとると若い時期には書けないと思っていた普通のモノも書けるようになるようだ(笑)。


 

 話は変わり、夏が近い。

 梅雨が明けたら、久しぶりに足利に出かけようと思う。足利は僕が十代の頃の遊び場で、当時は県下第二の都市だった。今は小山市に抜かれてしまった。

 当時は百貨店も、放送局も、新作封切りの映画館も、県の機関など、県都に準ずる都市機能をほぼ備えた町だった。今は長閑な観光都市になっている。ただこれはこれで結構お気に入りの場所である。そのため栃木市と並んで、たびたび僕の小説の舞台にしている。中学時代が足利、高校時代が栃木市で遊んだ思い出が多い。

 また予備校時代の大宮、大学時代の湘南と、思い出はいつも過ごした町と一緒に僕の中で鮮明に蘇る。

 そして小学生の頃、今は亡き親友と過ごした京都の思い出も蘇る。嵐山で泳いだり、桂駅や向日町、梅小路などなど、夏になると阪急沿線の彼の実家、その近所で過ごした楽しい思い出が不思議なほど蘇る。


 夏のお日さまが出てくると気分が晴れやかになり、そんな楽しい思い出も呼び起こされるのかも知れない。有り難いことだ。

 八十八夜を過ぎ、夏至を過ぎるともう夏本番が間近だ。まもなく藤沢の町も朝夕は海水浴客のマイカーで渋滞が目立つようになる。そして拓郎さんの「夏休み」が聴きたくなる。ではまた。


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