第42話 卵高騰?
ニュース動画のレポートの中で卵の価格はもとに戻らないという意見を聞いた。真偽はさておき、鳥インフルによる影響である。なぜ社会派でもない僕がこんなことを書くのかというと、卵を買うことを躊躇しているせいだ。
僕の食生活において卵は重要な位置を占める。あまり生では食べないが、半熟は好きである。そして目玉焼きと卵焼きにすることが多い。オムレツも作る。うどんに落として味わうのも多い。要するに卵は僕の主要食品であるということだ。
そもそも鶏卵は祖母の実家で美味しさを知った。農家をやっていたその家は庭先をチャボと鶏が遊び回って、そのへんに産み落とすというすごいものだった。庭先に落ちているそれを祖母の姉が拾って、洗ってくれて、そのまま料理に使って出してくれた。本当に美味しい卵だった。
今僕が食べているのは既製品だが、僕の鶏卵愛は大きい。たまに作るお菓子だって卵がないと出来ない。そんな状況下で六月までこの状況は続くときっぱり言っていた業者のインタビュー動画で、密かにその予想外れろ、と必死に願う僕である(笑)。
箱根名物の黒玉子は一個少なくしているそうだ。値段に見合ってそうするのは賢明だ。中身に合わせて値上げするより、量を減らして価格に合わせるという方法が一番消費者にわかりやすいし、助けにもなる。観光地ゆえの知恵なのだろうか?
似たような事例は居酒屋にもあるそうだ。厚焼き玉子の焼き器を一回り小さいものに変えたそうだ。これにより今まで四個使っていた卵を、三個で作るようになったという。それで一皿あたりの値段を一緒にしているようだ。
いろいろなものが値上がりする中、卵だけは、と思っていたが卵もその中にいた。シェークスピアの劇中、カエサルが「ブルータスよ、お前もか……」といったセリフと同じにならぬよう卵の値段は戻って欲しい。
「卵よ、お前は違った!」ってか?
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