第33話 歌謡曲

 明日は仕事で早起きだ。したがって今日で家のことをやってしまう。その前に少し時間が出来たので、一話分出しておこう。近況ノートはもう今週分一話で打ってしまったが、エクストラである。あとで二話に訂正を入れよう。


 僕は小説の中にキャンディーズや百恵さんを社会現象や流行として、話題に出すことがあるのだが、他に倉田まり子さんも結構気に入っていた。思い返せば、みんな解散や引退した人たちなんだけど(笑)。

「ハウ・ワンダフル」という曲だったかな? 結構好きだった。この方は向学心のある方で、いまはキャリアを積んでご立派にお勉強や文化畑でご活躍と聞く。人は苦難があろうとも、適材適所に収まるのかなあ、などと呑気に、おぼろげに感じる。


 正直どれくらいからだろう。歌謡曲を追いかけるのやめたのは。友人などと話のネタになっていた最後の時期が、ミスチルとかウインクあたりだったかなあ、などと思う。だが、いかんせん僕の歌謡曲のピークは小学生だったので、すでに中学高校では洋楽やYMOに走っていたため、その比重は軽く世間話としてに過ぎない。


 ちなみに僕が薬師丸さんの歌を聞き始めたのは、三十歳を過ぎてからだ。なのでヒットを飛ばす歌謡曲や流行歌としての歌い手というイメージはない。それ以前は「あなたを・もっと・知りたくて」という曲だけドーナツ盤を購入した記憶がある。

 この当時はレンタルレコードの『優&愛』が全盛期だった。でも借りずに買った。好きな歌だったのだろう、きっと。


 話を戻すと、高校時代の友人が無理やり聴いてくれ、と言って薬師丸さんのダビングしたテープを置いていったのが、偶然引っ越しか何かで出てきた。彼は薬師丸さんの大ファンだった。当時三十歳ごろに「なんだこれ?」と偶然荷物から出てきたテープ、「彼のだ!」と思い出して、試しに聴いたらあまりの美声にやられた。しっくりとハマったのだ。電車に乗って、野木や間々田を通ると彼のことを今も思い出す。


 いつしか歌謡曲とは言わなくなり、音楽配信が主流を占めて、円盤は売れないなどと、CDなどのコンテンツパッケージの退廃を知らせるニュースも聞く。この歳になって、コンテンツパッケージに魅力を感じている僕は、周回遅れのイタイオジサンでいることに誇りを感じる。ほんとか? (笑)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る