在処 ▲〈300字〉
『目が覚めて初めて見たのは、自分の刺殺死体。いや自殺死体っすね。こんなこともあるかと、ひとまず死体をどうにかしないとって事務所に運んだっす。ただ人目につく所に置けば良かったけど、あの時は……いの一番に探偵に、自分の死体を見せつけたかったんですよね。何でだったんだろう』
「どうやって俺の所に?」
『まさか浮遊霊になると思わなかったから、はてどうしようと思っていたら、微妙に身体が引っ張られて、身を任せたら貴方の元に』
「……オカルトだ」
『殺人鬼が言いますか』
温もりのない彼女がもたれかかってくる、当たり前の日常。彼女が傍にいてくれたら、それ以上を求めるべきではない。
ない、けれど。
短刀は奴が持っているのか。
◆◆◆
『きままにショートブレッド』オリキャラ、鬼桜唯我と安助柳。
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