こぐまのせんせい 〈400字〉

 空高く浮かぶ門、その下に配置された四つの国。


 ──四国一門しこくいちもん 統日とうか


 二つの民が暮らす国。

 一つは動物と会話できる四国しこくの民、一つは霊魂と会話できる一門いちもんの民。

 二つの民は交流が少なく、時に外敵が襲来した時は力を合わせ撃退することもある。


「まふちゃん」

「何?」

「なんかね、お話がむずかしい気がするの、もっと優しくできない?」

「……」


 空のたかいたかーい所に門が浮かんでて、その下に四つ国があってね、四国一門 統日って他の国のお友達からは呼ばれているの。

 この国には二つのた、お友達がいてね、一つは四国の民、動物さんとお話できて、もう一つは一門の民、幽霊さんとお話できるの。

 あんまり一緒に遊べないけど、怖い誰かが来たら力を合わせて、どっかにいってもらうよ。


「これでいい?」

「これならちっちゃい熊ちゃん達も分かるよ! まふちゃんありがとう!」


 むぎゅー! と抱きついてくる白熊を撫でながら、何か忘れている気がして首を傾げた。


◆◆◆


『白熊と過ごす日常(没)』より、黒鳥茉冬と黒鳥茉白。


 少年サンデーで連載されている『魔王城でおやすみ』という作品があるんですけど、それにでびあくまという可愛い熊の魔物が出るんですよ。

 作者さんが熊愛の強い方なせいか、可愛い過ぎて死ぬもしくは吐血するレベルに可愛い熊さんなんです。

『白熊のいる日常』を書く上でかなり影響されてる作品(わては熊が好きなのです。でも、でびちゃま大好き)なのですが、最近読み返してて、ふと、掌サイズの白熊達に群がられるまふちゃん、茉白もー! って嫉妬するまーしーの和風異世界ファンタジーやりたくなって。

 数年前から、白熊×編み物で長編何かやってみたいと考えていて、まふちゃん達でやろうかと思ってたんですけど、まふちゃん達やりたいと思うようになってきまして。

 400字縛りでサクサク、『白熊のいる日常』が現代ファンタジーで白熊が本気の四足走りをするのに対し、『白熊と過ごす日常』は異世界ファンタジーで白熊が浮遊する感じにしたいなって。


 ただ、冷静になって、やる意味あんのかなって。

 いる日常と過ごす日常、世界観が同じでやること同じって意味ある? いる日常だけで良くね? 文字縛りもきままでやればいいしって。

 なので過ごす日常は没。


 やるとしたら真逆。

 サスペンスタッチにしたいです。

 まふちゃんとまーしーは行方不明になっていて、異世界で編み物している。ふぶくんと黒椿兄弟はその謎を追う。

 みたいなの。

 来年以降にやろっかなと。

 ……その前に色々やらなくちゃだ。

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