きままにショートブレッド

情報屋の来訪 ▲

　ヤス君ヤス君、相も変わらず部屋が汚いね。いい加減業者の人呼びなって。安い所教えたげるよ？　払うもん払ってくれたら。

　……ありゃ、重症だね。そんなに大事な助手だったのに、何やってんだか。

　とりま耳だけ傾けてよ。ご所望の殺人鬼につい……ってちょっと押さないでよ、もう。

　ほんと彼にお熱だよね。

◆◆◆

『きままにショートブレッド』オリキャラ、折馬風情（おりまふぜい）。

　出す予定もなかった情報屋。色んな短期バイトと配達の仕事をしつつ、知り得た情報を売ったりしている。

　探偵の安綱守侍とは、お互い一人で行った居酒屋の席が隣同士で、何となく会話したら意外と楽しく、友人になるか……という所で別の客達が店内で暴れ始め、彼らを止めるはずがそのまま乱闘に。パトカーのサイレンの音が聴こえなかったら止めを刺していたかもしれない（警察が乗り込んでくる前に逃げた）。

　以来、友人というよりは、共犯者に。

　折馬⇒ヤス君、安綱⇒オリ君なんて呼び合っている。

　ここ一月くらい俳優の佐藤流司さんにどハマりしてまして、その流れで、主演されていた『私立探偵　濱マイク』の舞台を現地まで観賞しに行きやした。アクションがパなかった……！　後、決め台詞の言い方最高でした。もー行く行く！　みたいな。

　佐藤さんが演じられていた濱マイクさん、情報屋の星野さんという相棒がいらっしゃいまして、この二人の関係がすごい良かったんですよ。

　一緒にちょっとヤバめなヤクザの事務所に忍び込んだ時、「見つかったら死んじゃうかもしれないよ濱君」と言う星野さんに「見つからなかったら死なないよ星野君」なんて濱さんは返事してて、うわーいい、いいわーこのバディ感とワクワクしたものです。

　上下関係もいいけれど、対等な感じも素敵ですよね。

　ちょうど相棒のいない探偵がいたので、今回出してみましたとさ。

　配信も円盤化もしないというのがちょっと悔しい。

　もう何度でも観たいくらい最高でした。

　佐藤さんの生歌聴けたの良かったなー。