ある夜の逃走 ◆

 燃えるように赤い髪は地面に着きそうなほどに長く、だらんと宙に揺れる手足、それに腰つきはほっそりとして、瞼の閉じられたその顔は──妖艶な笑みの形に歪められている。

「連絡は来た?」

「まだです、マスター」

「じゃあ、しばらくはゆっくりしましょ」

 頷きを振動で感じ、女はそのまま眠りについた。


◆◆◆


その内書けたらなーと思ってる短編の登場人物達。

黒髪ツインテメイドさんにお姫様だっこされて逃走中の妖艶美女。


真っ直ぐな長い赤髪が密かな自慢、非力な吸血鬼ナイトリリィ・スタフォード。

某ポパイみたいにある物を口にすると怪力になるバトルメイド(人間)オフィーリア・エヴァレット。


娼婦に扮して諜報員をやってたりするナイトリリィ。なんやかんやで川から流れてきた少女を拾い、彼女にオフィーリアと名付けてメイドとして雇う。

メイド業だけしてもらえればと思ってたのに、気付いた時にはボディーガード業もやってくれることに。


「辛くない?」

「毎日楽しいです、マスター!」


ならいいか、と限られた日々を共に過ごしていく。

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