episode NO.4 能測戦開幕


能測戦当日


【8:00 a.m】


『会場』


「ここが能側戦の会場か.....まさかの地下?しかもばか広いし....」


 今俺は、能測戦の会場にいる。会場は昨日メールで校内地図の配布のついでに教えられた。

(マジで生徒会やばくないか?職務放棄し過ぎでは?)


 そんなことを思いつつ、会場の自分の席に座り、スマホから会場の地図を見る。辺りは時間的に早いからか、あまり人は居なく、静かだ。


「にしても広いな.....赤血球だったらここで一生を終えてるぞ.....寿命しらんけど。」


「おっ、来るの早いね。始まるの30分からだよ?」


 目の前のちょい奥側に、迷彩柄?のジップアップパーカー(締め開きできるやつ)を着た密幽がいた。


「あっ、密幽か。昨日道具の申請を忘れててな、今から受付に申請しに行くところ。密幽は申請したか?」


「へぇー、私は昨日申請したから大丈夫だけど.....そのパンパンのバッグは何...?」


 密幽が俺の足元にあるバッグを指差し呆れ気味に聞いてきた。


「これは普通に能測戦で使う道具だぞ。」


「それ全部申請して使うつもり.......?」


「そりゃあ用意したんだから使うでしょ。流石にいっぺんには使わないけど。」 


「正気の沙汰とは思えないんだけど.......」


「じゃあ行ってきまー。」


「行ってらっしゃーい......」(大丈夫なのかな.....?)


5分後.....


「あっ、戻ってきた.....大丈夫だったのかなぁ.....?」


「ただいま戻ったぞ〜」


「えっ?大丈夫だったの?」


「何でわかった!?」


「反応でなんとなく.....というか何で大丈夫だったの?」 


「最初は某Pーさんみたいにしかめっ面されたけど、無能力者だって明かしたら、なんか納得されてなんかOKされた。」


「なんでそんなに曖昧なの.....?」


「それはこっちが聞きたいわ。」


「まあ、そうだよね.....というか今更だけど、泰晴の服装黒すぎない?」


黒カシャカシャパーカー 黒ズボン 黒キャップ 黒いランニングシューズ


「まあ、黒いやつ着とけばそれらしくなるし.....あと単純に持ってる服が少ない.....」


「あー......なるほど......確かに黒着ておけば格好が悪いってことはあんまないしね.....」


「静粛に!静粛に!」


 会場内のスピーカーから、静粛の注意が響く。辺りを見回すとかなり人が来ている。チケットを買えば一般の人も来れるようになってるせいか、生徒だけじゃなく、一般の人らしき人も割と来ている。


(そんな政府金ないんか)※神無月高校は国立です


「あっ、もう始まる時間か。」


「そうだね、大人しくしてよっか。」


「これから、能力測定対戦の開会式を始めます。始めに、校長先生のお話、校長先生お願いします。」


 ハゲ男の校長が、見えやすい台に上がり、話し始めた。


「はい、皆さんおはようございます。桜の花が咲き乱れるこの春、この能力測定戦を開催できたことを誠に嬉しく感じます。是非日頃の成果を発揮し、良い結果を出して頂ければと思います。それから、途中にサポート系の能力者によるパフォーマンスがあるので、是非、お楽しみください。それから......」


(おっと?長くなるのは勘弁してくれ.....校長の話なんてウジ虫の味くらい興味ないからな.....)


「それから、lなkb;jqpsfっvjsjぢv:sんd異jbんsぢv:ん;dlbspdjん;jsんdkjhjgほいbhvじぃうほbjkhvじぃうhんjlbkhゔいjpんjbkひじゅbにおうkhじんbkh」


「ん?」


 あれ?なんか急にめっちゃ早口になって聞き取れなくなったぞ?


「ざわざわ.......ざわざわ......」


 会場内もなんかざわざわしてるし.....何があった?


「以上で私からの話を終わります。」


あっ.....なんか終わった....


「次に、生徒会長のお話。生徒会長お願いします。」


(なんで何事もないような感じでお願いしてんの!?え!?)


 俺が、というか俺の辺りの人ほぼ全員が驚いていると、さっき校長が上がっていたところに、茶髪の真面目そうな女が上がり、話し始めた


「はい、皆さんおはようございます。まず始めに、能測戦の連絡と案内を遅れてしまったことをお詫び申し上げます。誠に申し訳ございませんでした。」


(あれ?意外とまとも?)


「次に、あまり長く言うのもなんなので、手短に。努力は報われるは最高の結果論です。努力は当たりやすくなる宝くじとでも思ってください。以上です。」


 「ざわ.....ざわ.....ざわ.....ざわ.....」


(生徒会長!?生徒会長が言っていいセリフなのか!?某ニート主人公の働け位の発言だと思うんだけど!?)


「有難うございました。次に能測戦についての話、全国異能力協会の明(あきら)さんお願いします」


(いや!なんで司会はそんな何事もないように進めるん!?頭おかしいのか!?チラって魔鬼華じゃねえか!?なに?魔鬼華ってそんな頭おかしかったの!?)



※詳しく説明すると、後出しがしにくくなるんでカットするよ。主はそんなガチ勢じゃ無いのでお願いします。


「と、こんな感じです。皆さん頑張りましょう。」


パチパチパチ


「以上で開会式を終わります。9時から能測戦が始まりますので、各自準備をしておきましょう。」(_ _)


シュッシュッシュ


 コートを仕切る強化ガラスのようなものが、コートに降りる



【8:50 a.m.】



「さてと.....色々ツッコミどころはあったけど、とりあえず俺はAグループの一回戦目だからさっさと行きますかね。」


「いってらっしゃ~い」


 俺は使う道具を、持ってきた別のバッグに詰めAコートの控室に向かった。

 各コートには、控室があるらしく、そこで対戦用の防御膜をまとい、対戦に望むそうだ。ちなみに、この防御膜は痛みは多少感じるが、体への害はないらしい。


 「と、到着したし、膜は....確かこの試着室みたいなところに入ってボタンを押せば良いんだっけな。」


フルフルフルフル


「これで完了かな?効果は5分間らしいからかかりっぱなしってことは無いんだなっと。さて、相手はどんな人かな?」


 俺はコートに入り、対戦相手の顔を見ると、


.............................


「よお!恨み晴らしてやるぜ!!!」


 この前路地裏で気絶させたチンピラのやつなんですけど.......大丈夫か.....?これ.....



次回に続く








なんでクリスマスのイブと本番にこんだけラノベ進められたんだろうか?







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