episode No.3 制作



 土曜日


【11:00 a.m.】


(さて、大会まで残り1週間を切ったな.....休日だし、買い出し行くか......というかゴキジェットの買い出しの時にまとめて買っとけばよかったな.....)


「考えれば考えるほど、やる気が無くなってくるな.....はぁ、さっさと行こう。」



『マツモト』



(いや〜やっぱりマツモトは安いな〜なんでこんな安いのに品揃えも良いんだろう?ポイントも付くし、これもうコンビニの上位互換だろ。)


 そう思いつつ、何か使えそうな物が無いか探し回っていると、


「ゴキブリホイホイか......何か使えるかもな。5個入り400円だから、5セット位買っておくか。あと、瞬間接着剤も買っとくか。」


 俺はゴキブリホイホイ粘着タイプと接着剤を買い、他の店に向かった。


その後、工具店で釘を買い、業務スーパーで油を買った。



『泰晴自室』



「さて、材料はとりあえず揃ったし、作っていきますか。」


 製作中.....製作中.....


【1:00 p.m.】



「おーい。昼飯の時間だぞ。何やってんだ?」 


「あ、七奈蛇か、わかったすぐ行く。」


 俺の目の前にいる、黒髪、は長柄七奈蛇(ながら ななじゃ)と、とんでもねぇキラキラネームだが、本人は発言がおかしいだけで、モラルは大いにあるぞ!悪いのは親だけだ!ちなみに女だ。


『リビング』


「おっ、来ましたね。」


「おっそ。早く食べようぜ、今日の昼飯は油そばだぞ!」


「へいへい。食べます食べます。」


「「「「頂きます!」」」」


 そういい、俺達は食べ始めた。

ここで他己紹介。

セリフ順に上から、

薬罪魔鬼華(やくざい まきか)女

死堕獲琉(しだ える)男

となってる。マジで変な名前だが、少し変なだけで、良い人達だ。


「おいーえるー、ちゃんとサラダも食べないとダメだぞー?」


「別にいいじゃあん、僕は油分と糖分だけ摂って暮らしたいんだよ。」 


「そうなのー?じゃあ魔鬼華にあげればー?」


「要らないです。ぶちころがしますわよ?」


いい人達だ()


「そう言えば泰晴、学校からのメール見た?」


「見てないけど、なんか来てた?」


「この前の能測戦について、テキトウな部分があったらしいから、それについて色んな事が書かれてたよ。」


「色んな事って何?」


「..............」チラ


「こほん。まず、ランク制について、あれは大雑把にわかり易く説明したモノらしいですよ。ただ、ランク自体は正しく、説明の部分が本来の基準と違うみたいですよ。」


「はぇ〜」


「ヘェ〜」


「なんでえるは知らないんですか.....こほん、二つ目は具体的なルールについてですね。能測戦では全生徒で10個のグループに分かれて、1分間で対戦するもので、被測定者は最低でも別の被測定者と3回し、各グループの勝ち数が上位の3名が2回戦に行けるらしいですよ。」


「なんでこんな重要な事を書き忘れてたんだろうか?多分書いたの異能力関係の協会だろうけど。」


「実はこの説明文は生徒会が書いてるんですよ。」


「えっ?何故?一回書いたらそれを使い回せば良いんじゃないのか?」


備知識:魔鬼華は生徒会会計


「私もそう思うんですけど、協会側から生徒会が説明してくれって言われてるらしいんですよね。」


「らしい?」


「はい、校長から言われたのでらしいとしか.....」


「ふーん....じゃあ生徒会って意外と適当?」


「.......会長さんは真面目なんですけどね.....副会長と書記さん達がちょっと......」


「大変なんだな......と、ご馳走様した。」


「お粗末様でした。」


(さてと、俺は引き続きモノづくりをしますかね。)



「道具作りまくって嫌がらせか....悪いなホント.....呆れるわ.....」




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