第8話 掲示板回で《魔物暴走》でスレが急に進むやつ & 映画とかでよくある緊急対策本部のやつ
◇◇◇
【俺たちの戦いは】ダンジョンハンター底辺スレ part22【これからだ!】
85:名無しのハンター ID:******
ダンジョン速報来てるじゃん
【Pref:OSAKA】で中規模の《
地下鉄ダンジョンに緊急招聘依頼がかかってる
86:名無しのハンター ID:******
やばいことになってるぞ
Pref:OSAKAの解放区のうち一つが、地下鉄ダンジョンから湧き出てきた魔物で陥落しかかってる
87:名無しのハンター ID:******
だから地下鉄ダンジョンの入り口は全部封鎖しとけってあれほど
88:名無しのハンター ID:******
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
89:名無しのハンター ID:******
終わりの始まり
90:名無しのハンター ID:******
祭りみたいになってて草
ここ底辺スレだぞ、スレ違いだから地下鉄ダンジョンスレに行ってくれよ
91:名無しのハンター ID:******
???「計画的に魔物討伐しているので、地上に魔物があふれ出てくることはありません(キリッ」
92:名無しのハンター ID:******
(地下鉄ダンジョンの入口を解放したままじゃ)いかんのか?
93:名無しのハンター ID:******
うーんこの
94:名無しのハンター ID:******
マジレスすると、地下鉄ダンジョンの内部に試験的住民区作って難民キャンプつくってたんよね
で、地下鉄ダンジョン内では、彼ら難民にバリケードを防衛してもらいつつ、小さい虫とかの魔物を彼らに殺してもらってた
肉壁作戦かよwwwって掲示板でめちゃくちゃ叩かれてたけど、おかげでPref:OSAKAの解放率はかなり向上したし、有名な探索者たちも多数輩出された
95:名無しのハンター ID:******
>>87
これさー、地下鉄ダンジョン封鎖に成功してる場所ってあったっけ?
Pref:FUKUOKA?
96:名無しのハンター ID:******
>>92
あれ、地下鉄内のバリケードと、地上のバリケードで二重防壁……っていう作戦じゃなかったっけ
確か【Pref:OSAKA】って普通に地上バリケードも設置してたような気がする
ターミナル管轄でしょ?
97:名無しのハンター ID:******
ラプラスシステムの予測どうなってんだよ
これ、ラプラスシステムの責任だよね、てか欠陥じゃねーの
せっかくの予知システムなんだから予知しろよ
98:名無しのハンター ID:******
>>97
あっ
99:名無しのハンター ID:******
おっと
100:名無しのハンター ID:******
>>97
>>97
>>97
9999:Administrator(Laplace) ID:Null
*****!! << SYSTEM NOTIFICATION >> !!*****
件名:
削除申し立て
内容:
>>97
Administrator(Laplace)への反逆意志の表明
詳細:
クリアランスレベル-Lv.5以下の市民によるAdministratorへの裁定は認められていません
幸福最大化のため、86400秒後までに内務公安局クリアランスによる処置を実行してください
*****!! << SYSTEM NOTIFICATION >> !!*****
101:名無しのハンター ID:******
記念パピコ
102:名無しのハンター ID:******
あーんあーん
102:名無しのハンター ID:******
Pref:OSAKAのうち、無事な解放区ってどこよ
B級冒険者の俺様が解放活動に向かってやろうじゃねえか
103:名無しのハンター ID:******
>>102
無事な解放区に向かってて草
104:名無しのハンター ID:******
>>94
だよね、何か滅茶苦茶叩かれてたけど、あれのおかげで探索者が増えて助かったやついっぱいいるんじゃないかな
各地のハンター専門学校も、優秀なやつは【解放区:OSAKA-○○】出身が多いし
>>96
色んな話を総合してみると、普通に《魔物暴走》の魔物の大群に耐え切れなかったって話っぽいけどね
想定外の数の魔物が湧き出たってことでしょ
105:名無しのハンター ID:******
久々に緊急事態宣言くるかなあ
《英雄》たちが出動するんじゃないかと思うと胸熱
106:名無しのハンター ID:******
Pref:OSAKAの《英雄》って誰だっけ
おっぱいクソデカ管槍使いのサエキ?
◇◇◇
――ターミナル【Pref:OSAKA】支部にて。
民間からの報告により、魔物災害対策本部が立ち上がったのはつい数刻前のこと。
緊急度は高、事象は「地下鉄ダンジョンから中規模の《
本陣では、リサーチャーとアナリスト、ハンドラー数名と、それを統括するコマンダーがせわしなく動いている。
「こちらターミナル清掃二課、ハンドラー1です! 応答してください! 被害状況は?」
『こちらアルファ班、ハンター3。負傷者二名。まだ持ちこたえているが旗色は良くない。敵は地下鉄の暗闇にまぎれて執拗に襲撃を繰り返している。後退の許可を』
情報が錯綜し、焦った報告が飛び交う。
状況は芳しくない。魔物の数が多すぎるのだ。
現在はC級~D級探索者を中心に、《
ターミナル特殊作戦局一課、"邪気眼"サエキ・スクルドは、この状況の不可解さに疑問を隠せなかった。
(……。早すぎる。【Pref:OSAKA】の地下鉄ダンジョンの魔物は、定期的に、かつ計画的に駆除してきたはずなのに。少なくとも《魔物暴走》が起きるような予兆はなかったはず。一体なぜ……)
管槍使いの《英雄》指定探索者、サエキは、この一帯の解放区でも随一の実力者である。
遺伝検査の結果、ラプラス適正を認められ、強化手術を施された彼女は、このターミナルの治安維持に欠かせない人材となっていた。
現在、彼女には待機命令が出ている。いざとなれば、最悪、物資輸送鉄鋼列車に民間人を載せれるだけ載せて発車しないといけない。ターミナルは【解放区】に住む人々の最後の希望なのだ。
そして、その際の車両護衛には《英雄》サエキが必要不可欠なのだ。
故に彼女は、今の持ち場を離れることができない。戦力を持て余しているともいえるが、ラプラスシステムの判断は絶対である。判断が覆ることはない。
「カンザキ君……あの子がいたら、とても心強かったんだけどな」
誰にも聞こえないような小さい声で呟きながら、彼女は、懐かしい後輩を思い出していた。
どこか刹那的で向こう見ずな後輩、カンザキ・ネクロ。サエキのお気に入りの後輩でもあった。
どうかこの地上にあふれかえっている《魔物暴走》で危険な目に遭ってませんように、と彼女は内心で祈った。
むしろ、この《魔物暴走》を利用して、
何故なら彼は、ラプラスにとっても必要な人材なのだから。
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