第8話 タンデム走行
僕は今、勇者と聖女を引き連れ、王宮内を王太子に案内してもらっている。
今は僕が王様だから、彼らは元王族になるのだが、第3王子と第3王女が王宮内のどこを探しても見つからなかった。
僕も魔法で探索をかけてみたが、少なくとも王宮内にはいないようだ。
この時は、そのうち見つかるだろうとタカをくくっていた。
「今日もいろいろあったな~。」
収納の中のパーソナル空間から第2王女を出して、第2王女の部屋のベッドの上に放り出す。
勇者と聖女には来客用の部屋をあてがったのに、なぜか一緒についてきた。
「先ほどは私がお留守番でしたので、今晩は私とお相手してくださいね♡ ご主人様♡」
聖女が妖艶な笑みを浮かべながら僕を見つめてくる。
「私もお側にいさせてください。」
第2王女が目覚め、喪失してからまだそんなに時間が経ってないからか、気怠そうに言ってきた。
勇者も完全に居座るつもりだな、これは。
ダークちゃんの言ってた2人乗りでも試してみるか。
へその辺りから松茸を出して、皆に奉仕させる。
聖女が上に乗って奉仕しているのを見て、第2王女が松茸の上に乗ってきた。
馬かラクダになった気分だ。
泣き叫んでうるさいので、つながったまま今度は自分が上になってみた。
少しコツがいるが、自動機能のおかげで、こちらも楽しめた。
すると脳内にアナウンスが流れてきた。
人間のタンデム走行を確認しました。ハーレムキングのレベルが8に上がりました。これにより、悪路走破を獲得しました。
僕はまたまた、ダークちゃんを呼んで、悪路走破の意味を聞いてみた。
どんな悪路でも主様が一緒にいれば、普通の道のように馬車でも人間でも走れてしまう補助浮遊魔法のような能力ですかね。
なるほど、道が舗装されていないこの世界では必要な能力だな。
聖女と第2王女の2人が失神すると、勇者が寄り添ってきた。
毎度お決まりのパターンかな、と思ったら、今日は自分にもご奉仕させて欲しいと執拗に言ってくるから仕方なく背後から突くことを許可した。
すると目を覚ました聖女が僕を咥えてきた。
勇者と聖女に同時に責められて、いつもと違う感覚が病みつきになりそうだ。
そんなことを思っていたら、脳内にアナウンスが流れる。
凹凸の男性経験を得たことにより、ハーレムキングのレベルが9に上がりました。
これにより、男性昇天の極意を獲得しました。
これはもうダークちゃんに聞かなくてもわかる。
王宮に来てからは毎日豪華な食事を食べ、政治は今までどおり王族や宰相にまかせて、僕らはやるだけの生活を送っていた。
第1王女もハーレムに加えてあげたら、王太子と王妃もハーレムに加えて欲しそうにしていたので、仕方なく仲間にしてあげた。
王族ファミリー丼や。
僕対4人の王族のロイヤルファミリー限定の宴、王妃に似て第1王女もきれいなんだよな~。王太子も美形だから許す。
傍から見たらハーレムなんだろうけど、僕がめっちゃがんばって、みんなを気持ち良くさせてあげているだけのような気がしなくもない。
そのおかげで、ハーレムキングのレベルが10に上がった。
その時、王族特効を獲得したんだけど、ダークちゃんに聞いたら、僕の行動やらが王族に対して特別な効能を発揮するみたい、という何とも曖昧な能力だった。
何日か経ってマンネリ化してきたので、何か面白いことはないかと聞いてみると、年に一度の世界大会がもうすぐ行われると言う。
今回は帝国主催で4大国の勇者パーティーが出席予定だったが、我が国は魔王討伐時に盾役と魔導士が死んでしまったので、参加は保留になっていた。
「僕がそいつらの代わりに出るから、3人で出場しょう。」
「仰せのままに♡」
「かしこまりました♡」
勇者と聖女が賛同してくれた。
来週は帝国に旅行だ。他の国の勇者パーティーも見ておきたいし。
これでいい暇つぶしになる。
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